AQUOS senseシリーズの最新作が発売となりました。SHARPが手がけるミドルスペックスマホで、お求めやすい価格とまずまずの性能から人気の高いシリーズです。
今年のAQUOS sense7はplusを含む2タイプ展開となりました。どちらを買うかも含めてお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事ではAQUOS sense7/7 plusについて下記の項目で徹底レビューします。
レビュー項目
- デザインや外観のレビュー|ボタン配置や使い心地はどうなの?
- カメラ性能をレビュー|写真撮影と動画撮影は実際どうなの?
- バッテリー性能をレビュー|バッテリー容量と実際のバッテリー持ちはどうなの?
- ディスプレイ・動画視聴・ゲーム性能をレビュー|快適に使えるの?
- スペーカー性能をレビュー|音質はどうなの?
- 生体認証をレビュー|精度や使いやすさはどうなの?
- SDカードスロット・イヤホンジャックをレビュー|SDカードや有線イヤホンは使えるの?
- 対応バンドをレビュー|どの携帯電話会社でも問題なく使えるの?
- 価格をレビュー|いくらで買えるの?お得な買い方はあるの?
いいところとダメなところをしっかりお伝えしていきます。購入前の参考にしてみてください。
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目次
- AQUOS sense7/7 plusを使って感じた良かった所・悪かった所
- AQUOS sense7/7 plusのデザイン・大きさ・重さをレビュー
- AQUOS sense7/7 plusのカメラ性能をレビュー
- AQUOS sense7/7 plusのバッテリー性能をレビュー
- AQUOS sense7/7 plusのディスプレイ・動画閲覧・ゲーム性能をレビュー
- AQUOS sense7/7 plusのサウンド・スピーカーのレビュー
- AQUOS sense7/7 plusの生体認証をレビュー
- AQUOS sense7/7 plusのSDカードスロット・イヤホンジャックをレビュー
- AQUOS sense7/7 plusの対応バンドをレビュー|7 plusはソフトバンク専用?
- AQUOS sense7/7 plusの価格をレビュー
- やめておくべき?AQUOS sense7/7 plusを買うべき理由と買わない理由
- AQUOS sense7/7 plusのレビュー・評価まとめ
AQUOS sense7/7 plusを使って感じた良かった所・悪かった所
はじめに、AQUOS sense7/7 plusを使って感じた良かった所・悪かった所を紹介していきます。
良かった所(メリット) | 悪かった所(デメリット) |
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最初に端末を持ったときはとにかく「軽いな」という印象がありました。普段iPhone14Proを使っていることもあってか、長時間使っていても手が疲れにくいです。ボディもスリムなので手に馴染む感じがあるなと思います。
そのため撮影をする時も手軽にカメラを構えることができました。ボディのフィット感と軽さは端末を手に取るハードルを下げてくれます。
そしてカメラ性能も十分!たまに自分が思っている所に焦点が合わないなと思う場面もありましたが、そこまで気になるほどではありません。それよりもオートフォーカスのピント合わせが速くなっており、動きのある被写体もしっかり収められるなと思いました。ナイトモードも搭載しているので、暗所でも安心してAQUOS sense7で撮影できます。
また地味に嬉しいのがSDカーに対応している点です。とくに1日に何十枚何百枚と写真や動画を撮る方は、SDカードが使えると本体容量を圧迫しなくて済むので嬉しいポイント。クラウドサービスに課金する必要もありません。
その他にも有線イヤホンが使えたり、マスク越しでも顔認証が使えたりと細かい部分までこだわりがある端末だなと思いました。
もちろん悪い点も多々ありますが、多くを求めすぎない方であればかなり満足できる1台だと思います。
AQUOS sense7/7 plusとフラッグシップモデルを比較して価格差がでると感じた所
ついでにフラッグシップモデルとAQUOS sense7/7 plusを比較し、価格差が出ているなと感じた所は以下です。
- デザインの高級感
- 遠くの被写体を撮った時
- スピーカー音の厚み
どれもコストカットする面で仕方のない部分ではあると思います。
背面や側面の素材はプラスチックなので、ガラス素材を採用しているようフラッグシップモデルと並べるとやはりチープ感はあります。
またカメラ性能においては望遠レンズがないため、ズームすればするほど画質は荒くなっていきます。遠くのものを撮れるには撮れますが、見るに堪えない写りです。
例としてiPhone14Proの望遠で撮影した写真と比較してみましょう。公園の時計を撮ってみました。

AQUOS sense7で撮影 ×1倍

AQUOS sense7で撮影 ×8倍ズーム

iPhone14Proで撮影 ×1倍

iPhone14Proで撮影 ×15倍ズーム

AQUOS sense7 ×8倍

iPhone14Pro ×15倍
写真を見てわかるようにiPhone14Proのズーム撮影のほうが圧倒的に綺麗です。ズームできる倍率も違えば画質も違います。今回はiPhone14Proを例にあげましたが、フラッグシップモデルは望遠性能に力を入れている機種が多いです。
ここまでズームして撮影する場面は中々ないでしょうから、そこまでこだわる部分ではないかもしれません。しかし望遠性能を重視したいならもう少しお金を出してグレードの高いスマホを選んだほうが良いでしょう。
またAQUOS sense7のスピーカー性能に関しても残念だなと思いました。これもiPhone14ProやPixel7Pro、Xperia 1 IVと比較するとわかるのですが、音に厚みがないのです。なんというか音が軽い感じがして臨場感がありません。
モノラルスピーカーという点も関係しているかもしれませんが、音楽や動画を見ていても安っぽい音に聞こえてしまいます。その点フラッグシップモデルは高い音から低い音までしっかり拾えており、音に厚みがあります。
ただAQUOS sense7 plusはステレオスピーカーを採用しているので、そこは期待しても良いかもしれません。どうしてもスピーカーの音質が気になってしまう方は、イヤホンで音楽や映画を楽しむと良いでしょう。
AQUOS sense7/7 plusも完成度は高いですが、やはりフラッグシップモデルには敵わない部分もありました。ただ尖った性能を求めないなら、AQUOS sense7/7 plusでも十分満足できると思いますよ。
ここからは項目ごとにAQUOS sense7/7 plusをレビューしていきます。
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AQUOS sense7/7 plusのデザイン・大きさ・重さをレビュー
まずはデザイン・大きさ・重さなどの外観のレビューです。

正面

背面

上部にSIM&SIMスロット

下部に充電口/スピーカー/イヤホンジャック

右側面に音量調節ボタン/電源ボタン/指紋センサー

左側面

同梱物 クイックスタートガイド/クイックスイッチアダプター
正面からの見た目は前作と変わらないように見えて、実は大きくデザインが変わっているので、その点も詳しくお伝えしていきたいと思います。
背面|センターカメラが大きな特徴
背面デザインはAQUOS sense6から大きな変化が。同じシャープのフラッグシップモデルAQUOS R7を意識したのか、メインカメラを中央に配しています。個人的には大好きなデザインです。ただし、今回のカメラは少し出っ張りが気になるかもしれない…

左からAQUOS sense7/同6/AQUOS R7とAQUOS sense7のカメラの出っ張り
背面素材はアルミニウムを用いておりメタリックな仕上がりに。側面との一体感もあり美しく仕上がっています。触り心地も悪くありません。
ちなみに1つ特徴的だなと思ったのが、モバイル非接触IC通信マークがカメラユニットに配されていること。一瞬気づきませんでした。
正面|ベゼルは太いが使っていれば気にならない
正面のデザインはAQUOS sense6とほどんど変わらず。インカメラは水滴型のノッチに収納。パンチホールを採用するスマートフォンが増えていますが、ここの好き嫌いは人それぞれでしょうか、私は嫌いではありません。
また上より下の方が気持ち太いベゼルとなっています。少しベゼルの太さが気になるかなと思いきや使っていくうちに慣れてきて問題ない印象です。ミドルスペックスマホですし、及第点でしょう。

左からAQUOS sense7、AQUOS sense6の順。正面から見ると一見何も変わらないように見える。
側面|AQUOS sense6とは違いフラットな仕上げに
側面はAQUOS sense6から変更があります。まずはボタン配置。1番上が音量ボタンなのは共通ですが、AQUOS sense7は真ん中が電源ボタン・最下部に指紋認証センサーとなっており、AQUOS sense6の真ん中がGoogleアシストキー・最下部に電源ボタンという配置から変更になりました。
Googleアシストキーは他社端末でも廃止の傾向ですね、必要なかったのでしょうか?正直アシストキーの位置が1番ボタンを押しやすい位置だったので、そこに頻繁に使う電源ボタンが来たのはGood!ただあとで詳しく触れますが、電源ボタンと指紋認証センサーが分離したのは残念です。
またAQUOS sense6とは側面の仕上げに違いがあります。独特の溝があったAQUOS sense6に対してフラットデザインのAQUOS sense7。あの溝のおかげで持ちやすいという方もいましたが、私はそれを特に感じませんでした。フラットデザインでも手に馴染む感じはありますし。なによりデザイン的に美しさを感じて個人的にはこっちの方が好きですね。
サイズ・重量|アピールポイントは軽さ
今回は大型サイズであるAQUOS sense7 plusも登場しました。
まずは6.1インチのAQUOS sense7から。ぱっと見は若干縦長で幅がスリムといった感じ。ただXperia 5 IVほど極端に縦長という感じではないかなと言ったところです。片手でも持ちやすいのですが、少し縦長の分画面上部まで操作するのは厳しいと言った印象です。
AQUOS sense7の最大の武器は重量。持った瞬間に「軽っ!」って言ってしまうくらいの軽さです。実際、重量は158gでiPhone14の172gより数字でも明らかな違いがあります。軽いものをお探しなら一押しできるスマートフォンです。
次に6.4インチのAQUOS sense7 plus。存在感がありますね。縦長という感じはあまりなく、大画面サイズとしてはスタンダードな印象を受けました。こちらもやはり軽いです。iPhone14と同じ172gにしてサイズアップしています。大画面サイズで軽い端末が欲しいという方にはおすすめです。
【デザイン・大きさ・重さの評価】
センターに配されたメインカメラ、背面ボディと一体感がありフラットに仕上がった側面、他のスマートフォンと明らかに差別化できる重量など満足できる仕上がりになっています。
ケチがつくとしたら若干ベゼルが広いことですが、大きな違和感はないこととそのせいで極端に筐体が大きくなっているわけではないので、星を減らすほどではないかなと思います。
電源ボタンの位置も押しやすい位置に配されて、AQUOS sense6の不満を一つ取り除いたこともプラスポイント。星5つとしたいと思います。
AQUOS sense7/7 plusのカメラ性能をレビュー
AQUOS sense7/7 plusのカメラ性のは下記の通りです。カメラはどちらも同じものを搭載しています。
AQUOS sense7/7 plusのカメラ性能 | |
---|---|
メインカメラ | 有効画素数 約5,030万画素(標準) CMOS/焦点距離23㎜ F値 1.9 有効画素数 約800万画素(広角) CMOS/焦点距離15㎜ F値 2.4 |
サブカメラ | 有効画素数約800万画素(標準) CMOS/焦点距離26㎜ F値 2.0 |
カメラ機能 | AIオートAIライブシャッターフォーカス再生 |
シャープも強くアピールしているカメラ性能。もちろん10万円越えのハイスペックモデルと同じものを求めるのは酷ですが、少し期待してしまいます。
実際にAQUOS sense7で撮った写真はこちら(AIオン)
他社製品と撮り比べた写真は以下を参考にしてみてくださいね。
スマホのカメラで撮り比べてみた📷
1枚目 OPPO Reno7 A
2枚目 OPPO Reno5 A
3枚目 AQUOS sense7 pic.twitter.com/1kEqPi1aqh— iPhone大陸@iPhone14予約情報 (@iPhoneLand_ofc) December 12, 2022
前作と比べてもくっきりと色味を表現
カメラ性能は前作から大幅アップ。センサーサイズがハイスペックモデル並みの1/1.55インチと大型化し、より多くの光を集めることが可能となります。そのためか、AQUOS sense7で撮影した写真は色味がしっかりしていて、見たままの綺麗な写真が撮れている印象です。
マクロ撮影やぼけを使った写真もお手のもの。ぼけの境界もしっかり表現されています。
AIオートを使えば、人物・料理・動物・花など撮りたいものや状況をAIが認識し自動的に処理してくれます。人物は肌の色までしっかり綺麗に表現されていますし、野菜1つ1つの色がくっきり鮮やかに映し出され本当に美味しそう。
ミドルスペックとは思えない写真を気軽に撮影することが可能です。
オートフォーカスは確かに早い
AQUOS sense7のセールスポイントに高速オートフォーカスがあります。AQUOS sense6ではじんわりピントが合っていくイメージですが、AQUOS sense7/7 plusは違います。カメラを起動した瞬間に緑の四角が並び、ズバッとピントを合わせるイメージ。高級カメラで撮っている感覚を味わえます。
特に子供や動物など動きが予測不能でじっとしていない被写体を撮るのに向いている機能です。
ナイトモード搭載で夜景撮影は前作より確実に進化
今回は前作までにはなかったナイトモードも搭載。暗い夜景もしっかり撮影することが可能です。ミドルスペックスマホでまともな夜景を撮るのは本当に難しかったのですが、白飛びが抑えられた綺麗な夜景が撮れています。
実際にAQUOS sense7のナイトモードで撮影した写真はこちら
動画撮影性能には期待しない方がいい
ここまで静止画の撮影が進化しているのにも関わらず、残念なのが動画撮影機能。確かにAQUOS sense7より色味が多少はっきりした動画撮影はできるものの、静止画の進化ほどの驚きはありません。
さらになぜかスペックダウンしている部分も。AQUOS sense6では1,080p/60fpsで手ぶれ補正ができたのですがAQUOS sense7では出来ず。動きながらの動画撮影は画質を落として撮影することになります。
4K撮影も非対応となりますので、動画をどんどん撮っていきたいという方にはおすすめしにくくなっています。
【カメラ性能の評価】
カメラ性能はもはやミドルスペックのものとは思えず大満足。AQUOS sense6から大幅な進化を感じることができ、普段の何気ない写真を撮影するには十分過ぎる性能でしょう。オートフォーカス・ナイトモードはハイスペックモデルにかなり追いついてきています。
だからこそ動画性能の進化のなさが目立ってしまうのも事実です。確かに綺麗にはなっているけど、一部のスペックダウンはいただけないかなと思います。4Kまで求めるのは酷かもしれませんが、さらにハイスペックモデルを脅かす存在になって欲しいという期待も込めて動画性能で星を一つ減点します。
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AQUOS sense7/7 plusのバッテリー性能をレビュー
AQUOS sense7/7 plusのバッテリー性能は下記の通りです。
端末名 | AQUOS sense7 | AQUOS sense7 plus |
---|---|---|
バッテリー容量 | 4,570mAh | 5,050mAh |
ワイヤレス充電・バッテリーシェア機能 | 共に非対応 |
どちらも十分過ぎるくらいの容量のバッテリーを積んでいます。実際にどれくらいのバッテリー性能なのか見ていきたいと思います。
どちらも1日中使い倒しても大丈夫なバッテリー性能
まずはYouTube視聴によるバッテリーの減り具合です。あくまでも目安となる点にはご留意ください。
0時間 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | |
AQUOS sense7 | 100% | 97% | 94% | 91% |
iPhone14 | 100% | 100% | 94% | 88% |
iPhone14Pro | 100% | 100% | 95% | 89% |
iPhone 13 | 100% | 98% | 93% | 88% |
Xperia 1 IV | 100% | 91% | 84% | 76% |
Pixel 6 Pro | 100% | 89% | 83% | 78% |
AQUOS R7 | 100% | 96% | 93% | 89% |
You Tubeを視聴した場合、1時間あたり約3%の電池が減りました。
仮に自宅から会社まで往復で3時間かかったとして、ずっとYou Tubeを見ていたとしても約9%減で91%の電池は残っている計算になります。
ちなみに11時間スマホに触らず完全放置した場合は、91→89%で約2%減という結果になりました。動画視聴以外に調べ物やLINE、SNS等をしても1日は余裕で電池が持ちます。
これはAQUOS sense7 plus独自の動画専用プロセッサによるフレーム補間機能によるものでしょう。この機能はOFFにすることが可能なので、動画を長時間見ることでバッテリーが足りなくなるようなら一つ検討すると良いでしょう。
1日に数時間動画やゲームを含む一般的な利用であれば24時間で少なくとも30〜50%程度はバッテリーが残る感覚で、普段使いには全く問題がないバッテリー性能と言えます。
ワイヤレス充電に対応していないのは残念
AQUOS sense7/7 plusは残念ながらワイヤレス充電やバッテリーシェア機能に非対応となっています。なければダメという機能ではないですが、どちらもあると便利な機能です。次回作以降の搭載に期待です。
【バッテリー性能の評価】
ハイスペックモデルにも劣らない大容量バッテリー搭載で電池持ちは十分満足。AQUOS sense7 plusの動画視聴時のバッテリー消費は気になるところだが、それでも2〜3時間程度の動画視聴では問題ないので、マイナスにはせず。
ワイヤレス充電に対応していないのは残念。もちろんハイスペックモデルと比べてどこかの機能を削る必要があり、ワイヤレス充電を捨てた選択は悪くありません。次に期待という意味も込めて星1つ減点します。
トータルのバッテリー性能は満足です。
AQUOS sense7/7 plusのディスプレイ・動画閲覧・ゲーム性能をレビュー
次にディスプレイや動画閲覧・ゲーム性能を見ていきたいと思います。スペックは下記の通りです。
端末名 | AQUOS sense7 | AQUOS sense7 plus |
---|---|---|
ディスプレイ | 約6.1インチIGZO OLED FHD+ (1,080 × 2,432) |
約6.4インチ IGZO OLED FHD+ (1,080×2,340) |
リフレッシュレート | 最大60Hz | 最大240Hz |
CPU | Snapdragon 695 5G Mobile Platform 2.2GHz + 1.8GHz オクタコア | |
RAM | 6GB RAM |
スクロールは十分滑らかだけど、CPUが足を引っ張っている
ディスプレイ性能はAQUOS sense7とAQUOS sense7 plusで違う部分なので一つずつ解説していきます。
まずはAQUOS sense7です。リフレッシュレートは前作AQUOS sense6の最大60Hzと変わっていません。しかし縦スクロールや横スクロールによる画面の切り替え、アプリの起動など比べてみると、少しではありますがでも確実に早く・滑らかになっている印象です。
もちろんハイエンドスマホと比べるとカクついたり残像感が残ることがありますが、それでもミドルスペックスマホとしては十分のディスプレイと言えます。
AQUOS sense7 plusについては120Hzのリフレッシュレートに黒を挿入することで擬似的に240Hzのリフレッシュレートを実現している、とのことですがどうでしょう。
縦スクロールは確かに滑らかと言えば滑らかですが、やはりハイスペック120Hzリフレッシュレート端末に比べるとヌルヌルが足りない印象。
おそらくですがディスプレイ性能にSnapdragon 695のスペックが追いついていないのでは、という感じとなっています。ミドルスペック端末としては申し分ないのですが、120Hzとか擬似240Hzという期待にはもう一歩届かないというのが正直な感想です。
AQUOS sense7 plusでの動画視聴は超滑らか
AQUOS sense7 plusの売りは動画視聴。24fpsの動画でも120fpsにフレーム補間することによって滑らかで残像感のない描写が可能とのことで、いざ試してみると…
これは本当にすごい!他の端末でカクつくような人やカメラが激しく動くシーンでも滑らかな動きなのがよくわかります。色味も少し良くなっているようです。シャープのこだわりと技術が詰め込まれているのを体感できます。
ただしフレーム補間をするとバッテリーの消耗が激しいことには注意が必要。OFFにはできますが、AQUOS sense7 plusの最大の長所を消すことになるので悩ましいところです。
ベンチマークはミドルスペックらしいスコア
ベンチマークを見てみましょう。スマートフォンのパフォーマンスを数値であらわるもので、有名なAntutuベンチマークを測定したものが下記となります。
QUOS sense7のAntutuベンチマークスコア | |
---|---|
総合スコア | 約40万点 |
CPUスコア | 約12万点 |
GPUスコア | 約10万点 |
MEMスコア | 約7万点 |
UXスコア | 約10万点 |
数値はAQUOS sense7のものですが、AQUOS sense7 plusも同じCPUとRAMを積んでいるのでほぼ同じ数字が出るだろうと考えています。Antutuベンチマークの目安は下記の通りです。
総合スコア | モデル | 体感 |
---|---|---|
総合スコア 50万点以上 GPUスコア 18万点以上 |
フラグシップ | ヌルヌルサクサクで超快適 |
総合スコア 35万〜50万点 GPUスコア 14~18万点 |
ハイエンド | 重いゲームでも快適に利用できる |
総合スコア 25万〜35万点 GPUスコア 7~14万点 |
ミドルハイ | たまにゲームをするくらいで日常使いには十分 |
総合スコア 15万点〜25万点 GPUスコア 3~7万点 |
ミドル | 一般的な使い方であれば快適 |
総合スコア 15万点以下 GPUスコア 3万点以下 |
エントリー | テキストベースのやり取りやWeb検索などの利用がメイン |
AQUOS sense7/7 plusは総合スコアがハイエンド、GPUスコアがミドルハイに位置しています。GPU性能がミドルハイなのでやはり重たいゲームは難しいかなというのが、ベンチマークを見た印象です。
重いゲームは厳しい
重いゲームの代表「原神」を試してみるとどうでしょうか。両機種で試してみます。
思ったよりできなくはないけど、やはりカクつきがひどく快適とは程遠い操作感。もちろん設定を落とせばやれないことはないですが、本格的に重いゲームをするスマートフォンではないというのが現実です。
Apexもプレイ中にカクつきがあり、ゲームガチ勢にはストレスを与えてしまう端末かもしれません。エンジョイ勢ならまだ我慢できるかも。
もちろん軽いゲームなら可能ですが、本格的にゲームをやりたいならハイエンドスマホを購入することをおすすめします。
擬似240Hzはまだ体感できず
AQUOS sense7 plusの売りである最大240Hzのリフレッシュレート性能。240Hzに対応しているゲームならそれを体感できるとのことですが、そもそも240Hz対応のゲームが存在しておらず…
240Hzに対応しているゲームでなくても黒を挿入することで、240Hzのような滑らかな映像が体感できるとのことですが…あまりそれを感じることはできません。リフレッシュレートが高くてもそれに見合うだけのCPU性能を伴っていないからなのかなと思います。
【ディスプレイ・動画閲覧・ゲーム性能の評価】
AQUOS sense7 :
AQUOS sense7 plus :
この項目はどちらもミドルエンドスマホらしいものとなっています。ハイエンドスマホとの大きな差を実感させられました。仕方ない部分ではあるので、ヌルヌル滑らかなディスプレイや本格的なゲームという役割はハイエンドスマホに任せましょう。
ただAQUOS sense7 plusの動画再生性能は素晴らしいの一言に尽きます。ミドルスペック機でこれだけ綺麗な動画が見られることにシャープさんの意地を感じました。240Hzのリフレッシュレートを活かせていないのは残念ですが、忘れるくらいの衝撃です。その差でAQUOS sense7よりプラスの点数となっています。
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AQUOS sense7/7 plusのサウンド・スピーカーのレビュー
AQUOS sense7/7 plusのスピーカー性能は下記の通りです。
AQUOS sense7 | AQUOS sense7 plus |
---|---|
モノラル | ステレオ |
サイズ・動画再生機能につづいてAQUOS sense7/7 plusの2機種の違いとなるのがスピーカー性能となります。AQUOS sense7はモノラルスピーカーなのに対し、AQUOS sense7 plusは「AQUOS史上最高のサウンド」とメーカーが謳うステレオスピーカー。こちらは別々にレビューしていきます。
AQUOS sense7の音質はお世辞にもいいと言えない…
AQUOS sense7のスピーカーは…大人しくイヤホンを使いましょうといったレベルです。音が全体的に軽くスカスカな感じで、特にこだわりがないんだろうなというのが感じられました。
スピーカー性能に関しては全くのアピールポイントではないですし、期待して買う機種でないのはわかるのですがもう少しどうにかして欲しかったというのが本音です。
AQUOS sense7 plusは臨場感がある音を楽しめる
個人的にAQUOS sense7 plusはありです。AQUOS史上サウンドということで、大音量で臨場感がある音を楽しむことが可能となっています。特に低音の響きがしっかり出ている印象です。ただ高音域はもう少し頑張って欲しいかなという印象もありました。
音に関しては好き嫌いや感じ方の違いがあると思うので、こだわるのであれば実際に聞いてみることをおすすめします。
【スピーカー性能の評価】
AQUOS sense7 :
AQUOS sense7 plus :
両機種で明暗が分かれました。AQUOS sense7はスピーカー性能に全く力を入れていないので、仕方ない部分はありますが、それでももう少しなんとかして欲しかったなと思います。
AQUOS sense7 plusは逆にこだわりのステレオスピーカーに恥じないスピーカー性能を発揮してくれました。低音の臨場感は抜群、ただ他の機種と比べて圧倒的というわけでもないので期待も含めて星0.5マイナスとしました。
AQUOS sense7/7 plusの生体認証をレビュー
AQUOS sense7/7 plusは顔認証と指紋認証どちらにも対応しています。
顔認証はマスク越しでも解除可能とのことで、話題となっていますがどうなのでしょうか。実際のところをレビューしていきます。
顔認証は実際マスク越しからでも認証可能
顔認証は初期設定のままBright Keep機能をOnにしておけば持ち上げるだけで画面が点灯、顔を近づけるだけでボタンを押さずに認証が可能となっております。感度もスピードも個人的には満足いくできとなっています。
さらに実際にマスクをしたままの認証や片目での認証も試してみましたが問題なく認証できました。
ちなみに電池持ちを気にしてBright Keep機能をOFFにする場合、電源ボタンを押して画面を点灯させてから顔認証をすることになりますが、これもストレスなく解除できました。ただこれだとやっていること指紋認証とほとんど変わりません…
スクリーン操作だけで顔認証をするには一手間必要です。AQUOS sense7/plusはディスプレイ設定のロック画面から「タップで時計を表示」をONにすることで、ロックで消灯している状態からタップによるスクリーンONが可能となります。この状態から画面を上にスワイプすると顔認証可能ですが、少しテンポが悪くなってしまいます。
指紋認証は電源ボタンと分離している点も含めて改善の余地あり
指紋認証はAQUOS sense6の画面内指紋認証からAQUOS sense7/7 plusはサイドにある指紋センサー認証に変更となりました。
ぶっちゃけ指紋認証の感度はイマイチ。指紋センサーに指をかざしてからすぐロック解除できることもあれば、1秒程度の遅延がある時もあります。
#AQUOSsense7 の指紋認証。
たまに反応が遅い...気がする😃 pic.twitter.com/PrngpfR53K
— iPhone大陸@iPhone14予約情報 (@iPhoneLand_ofc) December 13, 2022
軽く指を触れただけでも認証はします。さらに不満なのがセンサーが独立していること、指紋センサーと電源ボタンが違うので扱いにくさを感じます。
指紋認証自体は悪くはないのですが、まだまだ改善できるところがあるという印象です。
【生体認証性能の評価】
指紋認証の精度や速度にやや不満あり。ただ状況に応じて好きな方を選べるというのは大きなメリットです。
だからこそBright Keep機能OFFの場合の煩わしさや指紋認証センサーの位置や電源ボタンと分離している点など細かい部分で不満が出てきてします。あとは使いやすさをもう少し良くしてもらえればOKという感じです。期待を込めて星3.5としました。
AQUOS sense7/7 plusのSDカードスロット・イヤホンジャックをレビュー
AQUOS sense7/7 plusにはSDカードスロットとイヤホンジャックを搭載しています。
端末上側面にあるSIMトレーにmicroSDカードも一緒に入る仕様です。ちなみにAQUOS sense7/7 plusのSIMトレーはSIMピンを使わず、爪で引っ張る形状のものとなっています。
さらに端末下側面にイヤホンジャックを搭載。有線イヤホンが使える嬉しい仕様となっています。
【SDカードスロット・イヤホンジャックの評価】
あるだけで星5つの価値があるSDカードスロットとイヤホンジャック。残してくれていることに星10個あげたいくらい。廃止の動きが強いですが、ここだけはなんとか守ってくれると嬉しいです。
AQUOS sense7/7 plusの対応バンドをレビュー|7 plusはソフトバンク専用?
AQUOS sense7/7 plusの対応バンドは下記の通りです。
AQUOS sense7 | AQUOS sense7 plus |
---|---|
5G NR (sub6): n3 / n28 / n41 / n77 / n78 / n79 4G LTE(FDD-LTE): B1 / B2 / B3 / B5 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B21 4G LTE(TD-LTE): B38 / B41 / B42 3G(W-CDMA): B1 / B2 / B5 / B8 2G(GSM): 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz |
5GNR(sub6):n3 / n28 / n77 / n78 4G LTE(FDD-LTE):B1 / B2 / B3 / B8 / B12 / B17 4G(TD-LTE):B38 / B41 / B42 3G(W-CDMA):B1 / B2 / B8 2G(GSM):900 / 1800 / 1900MHz |
AQUOS sense7/7 plusの5Gはミリ波に対応しておらずsub6のみとなります。ただしミリ波利用ができる地域は日本ではほんの一部の地域のみでミリ波必須のサービスもほとんどないため、気にすることはないでしょう。
ただAQUOS sense7 plusの対応バンドの違いに関しては大いに気にする必要があります。AQUOS sense7 plusはドコモ回線利用で重要になってくるB19やn79、au回線利用で重要となってくるB18に非対応となっています。その一方でソフトバンク回線利用で重要となってくる電波バンドには全て対応しています。
もちろん全く使えないというわけではありませんが、ソフトバンク以外の回線を利用する場合電波が弱くなる可能性があるので注意が必要です。
【対応バンドの評価】
AQUOS sense7 :
AQUOS sense7 plus :
ミリ波非対応は本来マイナスにはならないのですが、ミリ波対応のスマートフォンと整合性をとるためにやむなく星マイナス1。
対応バンドの違いに関しては…SIMロックが問題となり廃止されたにもかかわらず、いまだに端末で自社に囲い込むという手法はいかがなものか。またバンドという一般には馴染みのない知識が必要であるところで、SIMロックと同じようなことをしていることには賛同しかねます。
回線は回線、端末は端末でそれぞれベストなものを選べる環境を作って欲しいという意味を込めてAQUOS sense7 plusは辛めに評価します。
AQUOS sense7/7 plusの価格をレビュー
AQUOS sense7/7 plusの価格は下記の通りです。※( )内の価格は各キャリアサポートを利用した場合の実質購入価格
販売店 | AQUOS sense7 | AQUOS sense7 plus |
---|---|---|
ドコモ 公式へ |
54,230円 (43,670円) |
販売なし |
au 公式へ |
59,500円 (33,580円) |
販売なし |
ソフトバンク 公式へ |
販売なし | 69,840円 (34,920円) |
楽天モバイル 公式へ |
49,980円 | 販売なし |
UQモバイル 公式へ |
59,500円 | 販売なし |
AQUOS sense7とAQUOS sense7 plusは約1〜2万円の差額です。
AQUOS sense7はこの価格でこのスペックのスマートフォンを持てるのであるれば十分だと思います。コスパは良いと言えるでしょう。ただしドコモ・auでしかキャリアの機種購入サポートが使えない上に残価が安く、あまりお得を感じられないことが残念。楽天モバイルで一括で購入するのがお得かもしれません。
AQUOS sense7 plusは販売価格こそ高く、コスパという点ではAQUOS sense7には敵わない印象です。ただし、ソフトバンクの新トクするサポートで実質半額で買える強みがあります。
【価格の評価】
AQUOS sense7 :
AQUOS sense7 plus :
AQUOS sense7に関しては最安値4万円台でこのスペックは魅力的。コスパ抜群といって良いでしょう。ただしキャリアサポートプログラムのお得感がないのが残念。
AQUOS sense7 plusは逆にこのスペックで7万弱は妥当か少し高いくらいの印象。ただソフトバンクのキャリアサポートプログラムで半額近くで買えるのは強み。
どちらも一長一短で星をマイナス1します。
当サイトではお得にAQUOS sense7/7 plusを購入する方法も解説していますので、ぜひご覧ください。
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やめておくべき?AQUOS sense7/7 plusを買うべき理由と買わない理由
ここまでAQUOS sense7/7 plusを徹底レビューしました。買うべき理由と買わない理由をまとめます。
買うべき理由
- 同じ画面サイズの端末と比べると明らかな軽さ
- 普段使いには十分過ぎる進化したカメラ性能
- 1日使っても大丈夫なバッテリー容量
- フレーム補間技術で滑らかな動画視聴が可能(AQUOS sense7 plusのみ)
- AQUOSシリーズ最大音質のスピーカー(AQUOS sense7 plusのみ)
- 顔・指紋どちらも使える高精度の生体認証
- SDカードスロットとイヤホンジャックを搭載
どれもミドルスペックスマホでこれだけ性能が上がったのか!と驚愕するレベルに仕上がっています。一方で買わない理由は下記の通りです。
買わない理由
- 望遠レンズがない
- 4Kや激しい動きのあるものなど高画質動画をガンガン撮ることはできない
- ワイヤレス充電に対応していない
- 画面操作はヌルヌルで超滑らかとまではいかない
- 重たいゲームは厳しい
- スピーカー性能が低い(AQUOS sense7のみ)
- ソフトバンク回線以外の利用で電波が悪くなる可能性あり(AQUOS sense7 plusのみ)
この中で1つでも当てはまるものがあれば、購入は見送るべきです。
ただトータルすると写真を撮る、1日中充電なしで使う、インターネットやSNSや軽いゲームを楽しむといったライト〜ミドルユーズには十分対応しているスマートフォンとなっています。
AQUOS sense7/7 plusのレビュー・評価まとめ
最後にまとめます。
【総合評価】
AQUOS sense7 :
AQUOS sense7 plus :
AQUOS sense7はライト〜ミドルユーザーになら誰にでもおすすめしやすいバランスの取れた機種です。カメラ・バッテリー容量・生体認証などわかりやすくニーズの高いポイントをしっかり進化させてきています。SDカードとイヤホンジャックというまだまだニーズがあるものを残してきたことも好印象です。
AQUOS sense7 plusはAQUOS sense7のバランスの良さに加え、動画視聴・スピーカー性能に磨きをかけて特徴を出してきました。特にフレーム補間機能を使った動画視聴は圧巻の一言。ただ大きい端末というだけではなく、AQUOS senseの進化をより大きなものにし、独自色を持たせたことには好感が持てます。ただそれでもAQUOS sense7と同じ星なのはバンドを限定しているのが原因。自社専売品とは言え、こういった囲い込みは時代に合っていないと感じます。
AQUOS sense7はドコモ・au・楽天モバイル・UQモバイルで、AQUOS sense7 plusは専売のソフトバンクで購入可能です。お得なキャリアプログラムや割引などお得な購入方法も紹介していますので、併せてご覧くださいね。
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