Zenfone 9はASUSが手がけるスマートフォン。Zenfone自体は一時コンセプトが定まらず、カメラがパカパカ開くという市場にはあまり受け入れられない尖った独自機能を搭載、迷走していた時期もありました。
しかしZenfone 9は完成された1台に仕上がっています。ハイスペックなのにコンパクトというコンセプトをしっかり貫きつつ、Zenfone 8最大の弱点であるバッテリー性能を克服したのです。
この記事ではZenfone 9を徹底レビューします。いいところも悪いところも包み隠さず徹底解説するので、Zenfone 9を買うか悩んでいる方から、Zenfone 9を初めて知った方まで魅力と弱点全てがわかる記事に仕上がっています。
自身が本当に必要とするスマートフォンを見つけるのに必ず役立つはず。ぜひ最後までご覧ください。
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目次
- Zenfone 9のデザイン・大きさ・重さをレビュー
- Zenfone 9のカメラ
- Zenfone 9のバッテリー性能をレビュー
- Zenfone 9のディスプレイ・動作・ゲーム性能をレビュー
- Zenfone 9のサウンド・スピーカーのレビュー
- Zenfone 9の生体認証をレビュー|指紋認証は少し触れるだけで解除可能
- Zenfone 9のOS・UIをレビュー
- Zenfone 9のROMとSDカード対応状況をレビュー|高容量モデルはカラバリが限定
- Zenfone 9の防水防塵性能のレビュー|IP68性能で安心
- Zenfone 9の5G対応状況をレビュー
- Zenfone 9の価格をレビュー
- やめておくべき?Zenfone 9を買うべき理由と買わない理由
- Zenfone 9の総合評価
Zenfone 9のデザイン・大きさ・重さをレビュー
まずはデザインと大きさ・重さをレビューしていきます。全体的な特徴は他のハイスペックスマホに比べると軽くて小さいこと。いつもiPhone14Proを使う筆者が手に持ったとき、その強みを一瞬で理解できました。
詳しく見ていきましょう。
背面|大きなカメラが逆に格好いい
Zenfone 9の背面の特徴はなんといっても存在感抜群のカメラ。まるでタピオカで有名なiPhoneのレンズと同じくらいの大きさのカメラが左上に縦に並びます。個人的にはこの潔さがグッときます。小さなボディに大きなレンズというアンバランスな感じがたまりません。
また背面素材の仕上がりも少し不思議な感触です。まるでシルクのように手に軽く吸い付いて馴染むような仕上がりとなっています。指紋がつきにくく、滑りにくいのもあって片手操作に最適だと感じました。
正面|左上部にパンチホール型カメラを配置
Zenfone 9はフルスクリーンディスプレイの左上にパンチホール型インカメラを搭載。日本で売れている端末はパンチホールが上部中央にあるものが多いのでどうかと思いましたが、特に違和感はありません。
カタログをみると下のベゼルが少し大きいかなと思いましたが、そんなことはなくディスプレイ領域は広くて満足です。
側面|フラットデザインですっきり
Zenfone 9の側面はフラットな仕上げ。右側面に上からボリュームボタンと電源ボタンが配置されており、左側面には何もありません。
フラットなため手に馴染みやすく、電源ボタンの位置も右手で持ってちょうど親指が当たる位置にあって使いやすいです。片手で操作することにこだわった作りになっていると感じます。
なお側面から見るとどうしてもカメラがはみ出ているのはご愛嬌。筆者はiPhoneで慣れていますが、初めての方は少し違和感を感じるかもしれません。気になるならばカバーで出っ張りを隠すのも1つとなります。
サイズ|手に持ちやすく軽い
とにかく持って最初の感想は、「軽い!そして小さい!」というもの。持った瞬間に他の端末とのサイズと重さの違いを感じることが可能な端末です。
Zenfone 8までは少なからず迷走してきたZenfoneですが、超高性能なのにコンパクトという目指すべきものが見つかりそれが形となった端末といえます。
デザイン・大きさ・重さの評価
フラッグシップモデルにも関わらず、このサイズ感・この軽さを実現できたことはさすがとしか言いようがありません。他のスマートフォンと差別化できる大きな強みです。
もう一つの特徴である存在感のあるレンズは賛否があるかもしれません。しかし変に隠そうとしてダサいカメラユニットをつけるのではなく、潔く見せてしまっているところは逆に魅力的に感じました。Zenfone 9を求める層にはウケるデザインだと思います。
側面の仕上げや背面の触り心地を含め妥協がない作りで大満足です。
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Zenfone 9のカメラ
Zenfone 9のカメラスペックは下記の通りです。
Zenfone 9のカメラスペック | |
---|---|
インカメラ | 5,000万画素 広角カメラ (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9) 1,200万画素 超広角カメラ (35mm換算:14.4mm相当/F値2.2) |
アウトカメラ | 1,200万画素 広角カメラ (35mm換算:27.5mm相当/F値2.45) |
モード | 夜景モード PROモード パノラマモード スローモーションモード タイムラプスモード ライトトレイルモード |
メインカメラは前作Zenfone 8より進化。ソニー製の大型センサーIMX766と6軸ハイブリッドジンバルシステムを搭載。光の取り込み量を増やし、手ぶれにも強くなりました。実際のカメラ性能についてレビューしたいと思います。
広角レンズ|色味がはっきり明るい写真が撮れる
全体的な印象としてはコントラスト高めで、色も濃く映し出す傾向にあります。特に空の青さや葉っぱの緑、砂の細かな色をしっかり表現してくれます。
ポートレートモードのボケも強めですが、境界もはっきりしていて満足できる出来に仕上がっています。
もちろんプロが使うと違う話になってくるかもしれませんが、素人の私が何気なく撮ってもそれなりの綺麗な写真が撮影撮影可能。日常の何気ない瞬間にカメラを取り出して撮影する分にはかなり満足のいくレンズに仕上がっています。
超広角レンズ|画角は少し狭く、もう一歩頑張って欲しい
超広角レンズは少し安定感に欠けるといった印象。画角も若干狭くメインの広角レンズに比べるとワンランク落ちる気がして少し残念。
ただしメインレンズが凄すぎるからそう感じるというも事実です。色味やコントラストはメインレンズと系統は似ているので使いやすいレンズにはなっています。
望遠|レンズはなしでデジタルズームも厳しい
Zenfone 9は望遠レンズを搭載しておらず、ズームはデジタルとなります。実際8倍までズームが可能ですがやはり8倍で取ると画像の荒さに耐えられません。せいぜい5倍でなんとか、できれば2倍くらいまでに使用にとどめるのがいいのかなといった印象です。
ズーム機能が欲しい場合は、iPhone14ProやGoogle Pixel7 Proといった望遠レンズを搭載したものがよいでしょう。
暗所・夜景撮影|ナイトモードはかなり優秀
特に公式ページで訴求されていなかったので大したことないのかな、と思った暗所撮影もかなり優秀です。センサーが大きくなったからなのか、暗いところでもより鮮明に撮影することが可能。白飛びも少なくかなり満足いく写真が撮影可能です。
特にナイトモードで撮影した際は明るく、くっきりとした写真に仕上がります。ナイトモードだとどうしてもシャッターが開いている時間が長くなりますが、6軸ハイブリッドスタビライザーのおかげで手持ちでも綺麗な夜景撮影が可能です。
動画撮影|6軸ハイブリッドスタビライザーで強力手ぶれ補正を実現
動画撮影は4Kはもちろん8Kの動画撮影まで対応しています。
Zenfone 9の目玉機能といえば6軸ハイブリッドスタビライザーによる手ぶれ補正機能です。ちなみにZenfone 9の手ぶれ補正機能には通常の手ぶれ補正機能に加えて、Hyper Steadyというもう一つ強力な手ぶれ補正機能があります。この機能を使う場合はフルHDまでしか撮影ができない点には注意が必要です。
実際Zenfone 9の手ぶれ補正機能はかなり優秀です。歩きながらの動画撮影なら手持ちでも手ブレの少ない滑らかな撮影が可能です。ただしiPhone14Proにもアクションモードという強力な手ぶれ補正機能があります。それと比較すると劇的にすごいというわけではありません。それでも価格がZenfone 9の1.5倍くらいする端末と同じ性能であれば十分と言えます。
カメラ性能・機能の評価
メインカメラは誰でも簡単に綺麗な写真を撮れる性能となっていて大満足。コントラスト高めで、色味がしっかりしている、個人的には好みの写真が撮影可能。ポートレート撮影や夜景撮影も思った以上に優秀です。
メーカーイチオシの手ぶれ補正は確かに優秀。手持ちでも手ブレの少ない満足のいく動画を撮影できました。
ただし望遠機能と超広角レンズはやはりもう1歩といったところ。特に望遠機能をバリバリ使いたい場合は望遠レンズを搭載している端末を購入する方が良いでしょう。
全体的にハイレベルでまとまっているカメラ性能・機能です。カメラ目的で買うような端末ではありませんが、十分満足できる仕上がりとなっています。
Zenfone 9のバッテリー性能をレビュー
Zenfone 9のバッテリー性能は下記の通りです。
Zenfone 9のバッテリー容量・性能・機能 | |
---|---|
バッテリー容量 | 4,300mAh |
急速充電 | 最大30W (Quick Charge 4.0/USB Power Delivery 3.0対応) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
Zenfone 8はバッテリーの持ちが絶望的に悪く、価格の安さやその他スペックの高さの全てが台無しになるほどでした。Zenfone 9では300mAh増えた4,300mAhのバッテリー容量で勝負。実際の電池持ちはどうなのでしょうか。
このサイズでこのバッテリー持ちは優秀すぎる
まずは単純にYouTubeを垂れ流してみました。Zenfone 9は3時間経過しても88%電池が残っています。Zenfone 8は84%となっているのでその差は明らかです。またiPhone 14 Proも89%とほぼ変わらずとなっています。
またリフレッシュレートを自動に選択して24時間使うというのを何日か実施してみましたが、24時間後も30〜40%は残っている印象です。日によりますがYouTube視聴は1日3〜4時間くらい視聴していますし、たまのゲームや暇な時なネット検索・SNSをしっかりといった使い方です。それでも安心して1日持ち歩けるだけのバッテリー性能を搭載していると感じます。
ワイヤレス充電に非対応が惜しい
Zenfone 9は残念ながらワイヤレス充電に非対応です。対応すれば弱点がほぼない端末となるところだったのに惜しいポイントです。
バッテリー性能・機能の評価
Zenfone 9はZenfone 8と比較してバッテリーの持ちが劇的に良くなりました。せっかくコンパクトで軽い端末なのにモバイルバッテリーが必須で荷物が増えたら意味がありません。コンパクトなボディそのままに1日安心して使えるバッテリー性能を実現したASUSさんにあっぱれです。
ただ次への期待も込めてワイヤレス充電非対応という点で星を半分減点します。
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Zenfone 9のディスプレイ・動作・ゲーム性能をレビュー
Zenfone 9のディスプレイ・CPU・RAMの性能は下記の通りです。
Zenfone 9のディスプレイ・CPU・RAM性能 | |
---|---|
ディスプレイ | 5.9型ワイド AMOLEDディスプレイ Corning Gorilla Glass Victu 2,400×1,080ドット (フルHD+) (120Hz) リフレッシュレート:最大120Hz (自動/120Hz/90Hz/60Hzから選択可能) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (オクタコアCPU) |
RAM | 8GB LPDDR5 or 16GB LPDDR5 |
注目は最新のSnapdragon 8+ Gen 1という最新のCPUを搭載している点。どれほどのパフォーマンスを発揮してくれるか注目です。
有機ELディスプレイ採用でとても綺麗な画面
Zenfone 9は有機ELの5.9インチディスプレイを搭載していますが、明るくとても綺麗な画面です。他のフラッグシップモデル端末と比較しても遜色ありません。
屋外でも使用しましたが、直射日光の下でも利用に問題なし。満足いくできに仕上がっています。
ベンチマークは脅威の100万点オーバー
Antutuベンチマークは下記の通りです。
Zenfone 9のAntutuベンチマークスコア | |
---|---|
総合スコア | 1,086,197点 |
CPUスコア | 255,255点 |
GPUスコア | 464,374点 |
MEMスコア | 186,754点 |
UXスコア | 179,814点 |
他の端末の総合スコアはiPhone14 Proが約97万点、Galaxy Z Fold4が約98万点であることを考えると驚異的な数字です。もちろんベンチマークが全てではありませんが、いかにSnapdragon 8+ Gen 1の性能がすごいかがわかります。
ヌルヌル滑らかな動きと処理速度の速さは文句なし
タッチ操作やスクロール、アプリ起動や切り替えといった動作は快適そのもの。120Hzのリフレッシュレートなのでスクロール時に残像感がなく、滑らかな動きを体感できます。
フラッグシップモデルだから当たり前かもしれませんが、基本的な使い方でストレスになることはないでしょう。
重いゲームもさくさく快適
重たいゲームの代表格「PUBGモバイル」や「原神」を試してみました。どちらも設定を最高にしても動作に遅延、画面のカクツキなどなく快適に遊べます。
ゲームを本格的に楽しみたいという方も満足できるパフォーマンスを発揮できる端末です。
高い放熱性能でパフォーマンス低下や強制終了なし
Zenfone 9が搭載するCPUの1世代前のモデルであるSnapdragon 8 Gen 1を搭載した端末の多くは、発熱に悩まされていました。特にZenfone 9はコンパクト端末なので気になるところでしたが…結論はZenfone 9の放熱性能はかなり優秀です。
あまり意識はしていませんでしたが、確かに重たいゲームをしていた時もほとんど発熱せず快適にプレイできていました。端末によっては発熱することでパフォーマンスが落ちることもありますが、全くそれを感じません。
またカメラを起動し動画を撮影続けてみたのですが、こちらもほとんど発熱せず。もちろんアプリが途中で止まることはありませんでした。ちなみにZenfone 8は30分ほど撮影すると発熱で撮影が強制終了することがあります。
Snapdragon 8+ Gen 1が優秀なのか、Zenfone 9の放熱技術が優秀なのかは定かではありませんが、発熱しない端末が欲しいならZenfone 9はおすすめの1台となります。
ディスプレイ・動作・ゲーム性能の評価
ディスプレイはZenfone 8と同じであるものの、発色・明るさともに他のフラッグシップモデルに負けない綺麗な画面になっています。屋外での利用も問題になりません。
最新CPUを搭載し、パフォーマンス性能は抜群。ベンチマークスコアは圧倒的な数字を叩き出し、もちろん基本動作は快適です。ゲームを本格的にプレイしたい場合もおすすめの1台となります。
なによりも驚いたのは放熱性能。最近のフラッグシップモデル端末は発熱しても仕方ないという傾向にありますが、発熱をしっかり抑えています。全てに満足の星満点です。
Zenfone 9のサウンド・スピーカーのレビュー
Zenfone 9のサウンド機能は下記の通りです。
Zenfone 9のサウンド機能 | |
---|---|
サウンド機能 | Hi-Res Dirac HD Sound デュアルスピーカー内蔵 デュアルマイク内蔵 |
有線イヤホン端子 | 搭載 |
本体上部と下部にステレオスピーカーを搭載しています。音質とスピーカーサイズはトレードオフ。コンパクトに保ちつつ高品質のスピーカーを搭載するというのは難しいのですがいかがでしょうか。
低音が特にしっかりしていて想像以上の音質
Dirac対応でサウンドモードやイコラザーで音の調整ができますが、特に調整をせずにサウンドを試してみました。結論を言うとかなりクリアな音質です。特に低音がしっかり迫力がありました。Zenfone 8からは明らかに良くなっていますし、iPhone14 Proと比べても大きく劣ることはないかなと言う印象です。
Zenfone 9は動画鑑賞や音楽鑑賞を楽しむのに十分な端末と言えます。
イヤホンジャック搭載のため有線で聞くことも可能
Zenfone 9はイヤホンジャックを搭載、有線イヤホンに対応しています。iPhoneをはじめフラッグシップスマホの多くで廃止となっているので、Zenfone 9の強みの1つとなります。
有線イヤホンの方が音の遅延や音質の低下が少なく、本格的なゲームをプレイしたい方や音に強くこだわる方などニーズはまだまだ少なくありません。Zenfone 9はそんな方には嬉しい一台となるでしょう。
共振が気になるところは残念ポイント
惜しい点があるとすれば一点です。音量を一定まで上げると、特に低音域が強いところで背面が振動してしまします。小さいボディの宿命かもしれません。
オーディオ性能の評価
コンパクトボディだから音質は仕方ない…という妥協が一切ないスピーカー性能に仕上げてきたことは大きく評価したいポイントです。クリアな音質に本当にびっくりしました。さらにイヤホンジャックを残したことも嬉しいところ。
最後に注文したいのは共振問題。次の端末ではここを解決して、より隙のない端末に仕上げてほしい、という期待を込めた評価をしたいと思います。
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Zenfone 9の生体認証をレビュー|指紋認証は少し触れるだけで解除可能
Zenfone 9の生体認証の対応状況は下記の通りです。
Zenfone 9の生体認証対応状況 | |
---|---|
顔認証 | 対応(マスク対応) |
指紋認証 | 対応(電源ボタン) |
まずは顔認証。驚いたのは速度です。顔を向けただけで爆速で認証され、ストレスがありません。精度・感度も共に良好です。マスク対応が正式アナウンスされているので、実際に試してみたところ可能でした。メガネ着用時も問題なく認証できるので非常に便利です。
指紋認証はZenfone 8の画面内指紋認証から電源ボタンに変更。Zenfone 8の時は時々うまくいかないことがありましたが…Zenfone 9の指紋認証はかなり快適です。ポンと触れるだけで認証されホーム画面に移行します。指紋認証の速さも爆速で気持ちいくらい。ほとんど失敗することなく認証されますし、精度も良好です。
生体認証の評価
顔認証・指紋認証どちらもかなりハイレベルでまとまっています。どちらに対応しているというだけで大きなアドバンテージになりますが、完成度が高く妥協がありません。
指紋認証派、顔認証派、使い分けたい派全ての人が満足できる生体認証機能に仕上がっており、文句なしの満点星です。
Zenfone 9のOS・UIをレビュー
AndroidはメーカーごとにOSを独自にカスタマイズしています。Zenfone 9はユーザーが変更可能な設定が多い仕様で、使いこなせば自身の好みの1台にすることができるのが大きな魅力です。全てを触ったわけではありませんが、使った中で便利だなと思ったものを紹介します。
電源ボタンや背面タップに機能を割り当てることができる
Zenfone 9の電源ボタンはZenTouchと名付けられており、2回押し、長押し、スワイプに対応しています。2回押し、長押しはアプリの起動やライトの起動・スクリーンショットなど様々なジャスチャーを割り当てることが可能。筆者は2回押しでよく使う決済アプリの起動を、長押しでスクリーンショットを割り当てて快適に使っています。
さらにスワイプも通知のチェックやWebページの先頭/最後に移動などに割り当てることが可能。筆者は通知のチェックにスワイプを割り当てることで、画面に触れることなく通知チェックできて便利だと感じています。
さらに背面ダブルタップにもジャスチェーを割り当てることが可能。筆者はダブルタップにライト起動を割り当てることで快適に利用しています。
片手操作に特化したUIが便利
Zenfone 9は片手操作がしやすいコンパクトボディに加えて、UIも片手操作がしやすい設計となっています。
カメラの撮影画面ではズームの切り替えとカメラツールの呼び出しが片手でもやり易い設計になっていました。ズーム倍率を変えたい場合はズーム倍率を長押しして指を左右にずらすだけで簡単に倍率の変更ができます。また画面を上から下にスワイプするだけでカメラツールパネルの呼び出せます。指が届く範囲にあわられるので片手で詳細な設定が可能です。
設定から「片手モード」をオンにすると、画面を下にスワイプするだけで画面を下にずらすことが可能になります。ずらす範囲を選べるのも嬉しいポイント。またスワイプだけでなく片手モードのショートカットキーを画面に作成することも可能。下スワイプの操作が苦手でも簡単に画面をずらすことが可能です。
最後にエッジツール。画面右端から左にスワイプすることで登録したアプリを呼び出すことが可能です。片手操作がし易い位置にアプリが表示されるので、使い勝手を一気に向上させることが可能だと感じました。
ツインアプリ機能でLINEの2アカウント運用が可能
Zenfone 9はツインアプリに対応しています。一番便利なのはLINEアプリの複製です。デュアルSIMにすれば2つのLINEアカウントを1つの端末で管理可能。今は仕事でLINEを使う場合も多いので、個人的には非常に使い勝手が良いと感じる機能の1つです。
UIの評価
全てを使いこなせていませんが、Zenfone 9はユーザー目線に立ってUI設計をしてくれていると感じます。特に片手で操作できるコンパクト端末であるという価値をより高める機能が多いのが嬉しいポイントです。
全体的に使い易い上に、カスタマイズ性が豊富。多くのユーザーに好意的に受けれられるUIであると感じました。
Zenfone 9のROMとSDカード対応状況をレビュー|高容量モデルはカラバリが限定
Zenfone 9のROMとカラバリの関係性、SDカードの対応状況は下記の通りです。
Zenfone 9のROM・カラーバリエーション・SDカード対応状況 | ||
---|---|---|
RAM/ROM | 8GB/128GB | ミッドナイトブラック ムーンライトホワイト サンセットレッド スターリーブルー |
8GB/256GB | ミッドナイトブラック ムーンライトホワイト |
|
16GB/256GB | ミッドナイトブラック | |
SDカード | 非対応 |
ベーシックモデルのROM容量は128GBです。初期設定直後にストレージを調べると約25GB使用中となっており、そのうちシステムが約22GB使用。自身で使えるストレージは100GBほどとなります。4K・8K動画をバリバリ撮影する、映画をたっぷりダウンロードするという使い方でなければ問題ない容量です。
残念ながらSDカードでの容量拡張ができません。したがって大容量ストレージの需要も高いはずですが2つの問題が出てきます。
1つは容量の選択肢がMaxでも256GBまでという点。iPhone14 Proは1TBのストレージのモデルが用意されていることを考えると、やはり寂しさを感じます。
もう1つは高容量ストレージモデルではカラーバリエーションが限られていること。4種類のカラーの中では、個人的にはレッドが一番の好みですが、256GBモデルがあるのはホワイトとブラッグに限定されます。カラーを選ぶかストレージを選ぶかという苦しい選択を迫られることが本当に惜しいポイントです。
ROMとカラーバリエーション・SDカードへの対応の評価
ROMの最低値が128GBというのは他のフラッグシップモデルと変わりませんが、容量の選択肢は限られています。特に容量によってカラーが限定されてしまうのは残念なところ。せめてSDカードに対応していれば、128GBだけでも問題ないのですが、さすがにこのコンパクトボディにそこまで求めるのは酷かもしれません。
せめて次回作は全てのカラーで大容量を選べる形にしてくれれば良いかなと思います。
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Zenfone 9の防水防塵性能のレビュー|IP68性能で安心
Zenfone 9はIP68等級の防水・防塵性能を達成しています。「粉塵の侵入がない」と定義される防塵性能と「継続的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない」と定義される防水性能です。
もちろん今回水に沈めたりしたわけではありませんが、IP68等級達成なら普段使いにはまず問題ないでしょう。特にイヤホンジャックが搭載していると防水性能が限られることが多い中での達成は嬉しいところです。
防水防塵性能の評価
IP68等級達成のため全く不満なく使えるはず。文句ありません。
Zenfone 9の5G対応状況をレビュー
Zenfone 9の回線対応状況は下記の通りです。
Zenfone 9の回線対応状況 | |
---|---|
5G | n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20 /n28/n38/n77/n78 |
FDD-LTE | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17 /B18/B19/B20/B26/B28 |
一見多くのバンドに対応していて問題なさそうですが、どうでしょうか。詳しくみていきたいと思います。
ミリ波には非対応
Zenfone 9はミリ波に対応していません。ミリ波とは28GHz帯を使った5G通信のことで、4Gの数倍の速度と多数同時接続が可能な通信方式です。本当の5Gはミリ波と言われており、最近発売される端末は対応するか注目されがちですが、Zenfone 9は非対応です。
ただし、現状ミリ波の普及率はかなり低い上にミリ波必須のサービスも皆無。今の所は大きな影響はありません。
ドコモを使う方は注意が必要?n79は非対応
国内5Gの主要な電波のうちZenfone 9はn79に対応していません。影響を受ける可能性があるのはn78とn79をメインで使うドコモでの通信。他の端末を使うより5G電波を掴みにく可能性があるので注意が必要です。
ただし4GLTEはどこのキャリアのものも問題なく対応しています。5Gが掴みにくくても、現状4Gが掴めれば普段の利用は問題ないので、こちらも今の所は大きな影響はないでしょう。
5Gの評価
ドコモの5Gに一部非対応なのは、おそらくキャリア縛りを意図したものではないはずですが、全キャリア満遍なく使える端末との差をつける必要があるので減点です。ミリ波対応も現状必須ではありませんが、同様に使える端末と差をつけたいと思います。
次回作では満遍ないバンド対応、ミリ波対応に期待です。
Zenfone 9の価格をレビュー
Zenfone 9の価格と主な販売先は下記の通りです。
販売元 | 8GB/128GBモデル | 8GB/256GBモデル | 16GB/256GB |
---|---|---|---|
ASUS公式ストア 公式へ |
99,800円 | 112,800円 | 129,800円 |
iiJmio 公式へ |
94,800円 | 109,800円 | 124,980円 |
mineo 公式へ |
102,168円 | 販売なし | 販売なし |
NifMo 公式へ |
96,800円 | 販売なし | 販売なし |
Zenfone 9は10万円を切る価格で購入可能。フラッグシップモデルは10万円を超えることが珍しくないのを考えると、コスパ抜群の端末です。
Zenfone 9の評価
円安・半導体不足など価格高騰の要素が多い中でも10万円を切るモデルを出してきたことはすごいとしか言えません。これだけのスペックでこの価格はコスパ抜群です。
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やめておくべき?Zenfone 9を買うべき理由と買わない理由
ここまでZenfone 9をレビューしてきました。まとめとしてZenfone 9を買うべき理由と買うべきではない理由をそれぞれ挙げていきます。
買うべき理由
- 軽くて片手操作がしやすいコンパクトな端末だから
- 本格的な撮影には一歩足りないけど、普段使いで満足できるカメラを搭載しているから
- 1日中使っても安心のバッテリー性能を持っているから
- ヌルヌル滑らかで、綺麗なディスプレイ性能だから
- 重たいゲームもサクサク動く、最新のCPUを搭載し発熱も少ないから
- 非常にクリアな音質のスピーカーとイヤホン端子を搭載しているから
- 顔・指紋両方ともに対応している生体認証が非常に優秀だから
- 片手操作にしやすいなど、ユーザーが使いやすいUIを搭載しているから
- IP68等級を達成し、安心して使えるから
- 10万円を切るフラッグシップモデル端末が欲しいから
Zenfone 9はコンパクトで扱いやすい端末なのにも関わらず、カメラ・バッテリー・ディスプレイ・処理性能などどれをとっても一級品の高いレベルでまとまっています。その上でコンパクトという他との差別化ができている点は素晴らしい。10万円を切る価格も魅了です。「コンパクトでコスパが高く、多く人が満足できるフラッグシップモデルが欲しい方」には自信を持っておすすめできる端末と言えます。
一方で買わない理由を挙げるとしたら下記の通りです。
買わない理由
- ディスプレイサイズが大きいモデルがないから
- 存在感のあるカメラデザインが受け入れられないから
- 望遠レンズがないから
- ワイヤレス充電に非対応だから
- スピーカーを使った時に共振するのが嫌だから
- 大容量端末もしくはSDカードで拡張できる端末が欲しいから
- ミリ波に対応している端末が欲しいから
- ドコモであることを気にせず使いたいから
- キャリアサポートプログラムでお得に買えないから
大型のディスプレイが欲しい方やデザインが受け入れない方のように、Zenfone 9のコンセプトに合わない場合は買うことを見送った方が良いでしょう。また望遠レンズがない、ワイヤレス充電ができない、容量が少なくSDカードも非対応など、まだまだ弱点も残しているのがZenfone 9です。Zenfone 9は高いレベルでまとまっていますが、ターゲットがしっかりしている端末でるのも事実。自身の価値観に合致しない場合はZenfone 9の購入は控えた方がよさそうです。
Zenfone 9の総合評価
Zenfone 9を徹底レビューしてきました。最後にまとめます。
総合評価
デザイン・大きさ・重さ||存在感のあるカメラ・触りごごちのいい背面仕上げ、コンパクトで軽量なボディはどれも高評価
カメラ||広角カメラは高いレベルでまとまっており、特にナイトモードや手ぶれ補正が優秀、望遠レンズがないことと超広角レンズにもう少し頑張ってもらいたいところで少しマイナス
バッテリー||Zenfone 8から1番進化したポイントでコンパクトなのに満足の電池持ちを実現、ワイヤレス充電は次回作搭載に期待
ディスプレイ・動作・ゲーム性能||画面は綺麗でヌルヌルなめらか、ゲームも快適でベンチマークスコアも圧倒的
サウンド||筐体サイズにからは想像できないクリアな音質を実現、共振することが惜しい
生体認証||顔認証・指紋認証ともに精度・感度・速度良好で満足
OS・UI||高いカスタマイズ性とコンパクトボディを活かした片手操作しやすいUIは優秀
ROM・SDカード||最高容量が256GBでカラバリが少なくなるのは残念、せめてSDカードを使えればよかったが…
防水防塵性能||IP68等級なので問題なし
5G対応状況||n79非対応でドコモ利用に若干の不安がある点とミリ波非対応な点が残念
価格||これだけのスペックで10万切りはコスパ抜群
総合||コンパクトという特徴を最大限にアピールしつつ、その他もハイレベルでまとまっている完成度の高い1台、残っている弱点をどう料理してくれるのか次回作が楽しみ
Zenfone 9はフラッグシップモデル級のスペックでコンパクトサイズの端末が欲しいという方には自信を持っておすすめできる端末です。また全体的に最高レベルでまとまっているので、少し価格を抑えたいけど高い機能の端末が欲しいというニーズにも十分応えられる端末となっています。
Zenfone 9はASUS公式ストアやIIJmioで発売中。特にIIjmioはお得なキャンペーンも実施しているので、ぜひお得にZenfone 9を購入してみてくださいね。
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