VDSLはLAN方式・光配線方式とどう違う?通信速度の差などをわかりやすく解説!

VDSL LAN 光回線

この記事では、VDSLはサービス終了するの?という疑問や、マンションの配線方式についての解説、配線方式の変更方法、VDSLモデムの接続方法など、VDSLに関することを徹底的に解説しています。

VDSLは集合住宅向けの配線方式で、共用部までは光ファイバーを敷き、各部屋までは電話線を使って通信するという方式のことです。

また、VDSL方式以外にLAN配線方式、光配線方式などの配線方式があり、それぞれの配線方式で通信速度が大きく変わるのはご存知でしょうか?

どうせインターネットを利用するなら快適に使えたほうがいいかと思うので、VDSL方式、LAN方式、光配線方式の具体的な違いや、より快適にインターネットを利用するための方法についても詳しく解説していきます。

VDSL方式・LAN配線方式の新規受付が終了する!?

NTT東日本は、通信品質向上およびVDSL/LAN配線方式での電気使用量の削減による環境負荷低減を目的として、光配線方式へのリニューアル工事※1を順次実施しております。

VDSL/LAN配線方式から光配線方式への切り替え促進の取り組みとして、「光配線方式の装置(光スプリッタ)」と「VDSL/LAN配線方式の集合装置」が併設されている建物において、2023年10月23日(月)をもって「フレッツ光ネクストマンションタイプ VDSL/LAN配線方式」の新規の申込受付を終了※2し、光配線方式での新規申込受付といたします。

※1 リニューアル工事の詳細は(https://www.ntt-east.co.jp/aboutus/change-hikari.html)をご参照ください。

※2 開通期限は、2024年4月23日(火)までとさせていただきます。また、新たに移転でご利用される場合も含みます。

出典:NTT東日本

上記にも記載があるように、「光配線方式」と「VDSL方式・LAN配線方式」の設備が併設されている集合住宅に関しては、2023年10月23日に「VDSL方式・LAN配線方式」の新規受付が終了しています。

また、光コラボレーションモデルも含まれるため、3キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)が提供する光サービスやその他光コラボも同様です。

ただし、光配線方式が併設されていない集合住宅に関しては、今までどおり「VDSL方式・LAN配線方式」の新規受付が可能となっています。

また、アナログ回線ともいわれるADSLサービスは、2024年3月末で終了しましたが、今まで光回線が未提供だったエリアは、2025年1月末までになっています。

ADSLとVDSLは言葉は似ていますが、別のサービスになるので、混同しないように注意してください。

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VDSLとは?他の配線方式との違いを解説

集合住宅(マンション・アパート)で光回線を導入する場合の配線方式は全部で3種類あり、それぞれの通信速度の違いは以下の通りです。

配線方式の種類最大速度実測値(平均)
VDSL方式最大100Mbps30~90Mbps
LAN配線方式最大100Mbps~1Gbps60~90Mbps
光配線方式最大1Gbps100~300Mbps

集合住宅(マンション・アパート)の場合、物件で既設されている配線方式によって光回線の速度が異なるため、引っ越しなどのタイミングで光回線を検討している人は入居前に必ず配線方式の確認をすることをおすすめします。

※配線方式の確認はNTTもしくは、各光コラボ事業者やオーナーに問い合わせてください。

ここからは、光回線の3種類の配線方式について、より詳しく解説していきます。

  • VDSL方式って?
  • LAN配線方式って?
  • 光配線方式って?

VDSL方式って?

VDSL方式
最大速度最大100Mbps
ユーザー実測値(平均)30~90Mbps
光回線 VDSL方式
VDSL方式とは

VDSLとは「Very high-bit-rate Digital Subscriber Line」の略、光回線の配線方式のうちの一つでインターネット回線の配線に電話用のアナログ回線を使用しています。

VDSLの最大速度は下り100Mbpsとお世辞にも速い通信速度とはいえず、電子レンジなどの電波の影響を受けやすいため、オンラインゲームの使用にはあまり向いていません。

VDSL方式はマンションなどの集合住宅で採用されている配線方式の一つであり、光ファイバーケーブルと電話回線を組み合わせた配線方式となっています。

建物の共用スペースまで光ファイバーが引かれている点は他の配線方式と同じですが、各部屋までは電話回線を使用しているため、一つの回線を複数人で使用することになり、他の配線方式に比べ速度が出ないのが特徴です。

LAN配線方式って?

LAN配線方式
最大速度最大100Mbps~1Gbps※
ユーザー実測値(平均)60~90Mbps

※物件の設備により異なる

光回線 LAN配線
LAN配線方式とは

LAN配線方式とは電柱から集合住宅の共有スペースまで光ファイバーケーブル、共用スペースから各お部屋まではLANケーブルでつなぐ配線方式のことです。

通信速度は最大100Mbps~1Gbpsですが、1つの光回線を利用者全員で共有するため、利用人数が集中している時間帯によっては通信が不安定になる場合もあります。

LAN配線方式は各お部屋の壁に設置されている差込口にLANケーブルを繋ぐだけで、インターネットが使えるようになります。

そのため、モデムやONUといった終端装置の設置が不要で、LANケーブルさえあれば接続ができるので省スペースでインターネット回線を利用することができます。

光配線方式って?

光配線方式
最大速度最大1Gbps※
ユーザー実測値(平均)100~300Mbps

※物件によっては最大10Gbpsまで対応

光配線方式とは

光配線方式とは、最も通信速度が速いとされる現在主流の配線方式で、通信速度は最大1Gbps※です。

光配線方式のコンセントの種類は一体型と分離型があり、一体型になっている場合はコンセントに「光」と記載されているのが特徴的です。


光配線方式は電柱から建物の共用スペースまでだけでなく、各部屋にも光ファイバーケーブルで繋ぐ配線方式のため、データを伝送する速度がほとんど落ちることなく快適にインターネットを利用することができます。

また、光ファイバーは電磁波による影響が少なく通信速度が安定するというメリットもあるため、光配線方式は最も快適にインターネットを利用できる配線方式といえるでしょう。

自分自身に最も適している光回線を探したいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。

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ADSLはサービス終了で廃止されたけど、ADSLとVDSLは違う!

この章では、サービス終了したADSLについてと、ADSLとVDSLの違いについて以下の順で解説していきます。

  • ADSL回線は2024年3月末にサービスを終了し廃止された
  • VDSLは終了する予定は2024年12月現在はない

ADSL回線は2024年3月末にサービスを終了し廃止された

アナログ回線ともいわれるADSLサービスは、2024年3月末で終了しましたが、今まで光回線が未提供だったエリアは、2025年1月末までになっています。

ADSLとVDSLは言葉は似ていますが、別のサービスになるので、混同しないように注意してください。

ADSLは、光回線が普及してきたことと20年ほど経ったサービスなので、設備が老朽化していることが廃止される大きな原因になっています。

ADSLとは

ADSLは従来の音声電話回線を利用したインターネットサービスに比べて高速で大容量の通信ができることと、定額・常時接続できることが特徴のインターネット回線サービスです。

ADSLが登場する以前は、プロバイダの利用料に加えて、インターネットにつないでいる間は音声通話と同じ通話料が発生するなど、金銭的な負担の大きかったためADSLが普及しました。

VDSLは終了する予定は2024年12月現在はない

VDSL方式は、マンションやアパートといった集合住宅で利用されている光回線の接続方式なので、サービスとしての終了予定は今の所ありません。

ただし、「光配線方式」と「VDSL方式・LAN配線方式」の設備が併設されている集合住宅に関しては、2023年10月23日に「VDSL方式・LAN配線方式」の新規受付が終了しています。

また、光配線方式が併設されていない集合住宅に関しては、今までどおり「VDSL方式・LAN配線方式」の新規受付が可能となっています。

VDSL方式の通信速度はなぜ遅いのか原因や理由を解説!

この章では、VDSL方式の通信速度はなぜ遅いのか原因や理由について以下の3点を解説していきます。

  • 電話回線は送受信できるデータ量が光回線より低いから
  • マンションの入居者同士で回線の容量を分け合うから
  • 建物内など、周りからのノイズの影響を受けやすいから

電話回線は送受信できるデータ量が光回線より低いから

VDSL方式が遅いのは、VDSL方式は集合住宅の共有部分までは光ファイバーケーブルが利用されているものの、各部屋までは電話回線を利用しているため、電話回線の通信速度である100Mbpsが上限となってしまうからです。

VDSL方式最大100Mbps
光配線方式最大1Gbps

そのため各部屋まで光ファイバーケーブルを引き込んだ場合に比べてデータ通信の可能な上限値がかなり低くなってしまいます。

マンションの入居者同士で回線の容量を分け合うから

VDSL方式は光回線を最大32部屋と通信速度を共有するため、光回線の最大速度1ギガが出ていたとしても、32部屋同時にインターネットを使うと30Mbps程度が最大速度になってしまいます。

光回線はベストエフォート型のサービスなので、1ギガが必ず出るわけでもないので、通信速度はさらに低くなるでしょう。

ベストエフォートとは?

ベストエフォートとは、最高の条件で出せる最大の通信速度を表示した契約条件です。

「最大1Gbps」というような表示がされているのは、回線に接続するユーザーが少ないこと、PCなどの機器の処理性能が高いことなど、条件が整っているときに再現できる理論値ということになります。

技術規格上の最大通信速度のことなので、ベストエフォートでは、最大通信速度を下回ることもしばしばあります。

建物内など、周りからのノイズの影響を受けやすいから

VDSLは微弱なアナログ信号をVDSLの装置で増幅させることによって通信速度を上げていますが、このアナログ信号はノイズに非常に弱いという特徴があります。

VDSL装置からマンションの住居スペースまでの区間はあまりノイズの影響を受ける事はありませんが、居住スペースでは、電子レンジといった家電がノイズを発生させることにより、このノイズの影響により通信速度が遅くなります。

電源などの電気によってもノイズは発生するので、ノイズフィルター付きのACタップを利用するなどのノイズの軽減対策を行うと良いでしょう。

VDSLの速度が遅い時に改善する方法はある?

VDSLの最大速度は100Mbps以上にはなりませんが、それでも少しでも快適にインターネットを利用したいですよね。

そこで、自分自身でできるVDSL方式の速度改善方法を2つお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

  • VDSLモデムやルーターを最新のものに交換する
  • 接続方式をIPv4からIPv6に切り替える

VDSLモデムやルーターを最新のものに交換する

光回線(VDSL方式)を契約してからVDSLモデムや無線LANルーターを交換したことがないという人は、結構いるのではないでしょうか。

長期的に契約をしていて、契約当初からずっと同じVDSLモデムを使っている人はVDSLモデムを交換するだけで、VDSL方式でも通信速度が改善される場合があります

また、無線LANルーターは寿命が4~5年程度といわれているため、それ以上使っている人に関しては早急に交換したほうがいいのですが、どんな無線LANルーターを選んだらいいのかわからないという人もいるかと思うので、以下にルーターを選ぶ際のポイントをまとめました。

通信速度

無線LANルーターを選ぶうえで通信速度は重要なポイントなので、以下を参考にしてみてください。

Wi-Fi規格名別称周波数帯最大通信速度
11axWi-Fi 6E2.4GHz
5GHz
6GHz
9.6Gbps
11axWi-Fi 62.4GHz
5GHz
9.6Gbps
11acWi-Fi 55GHz6.9Gbps
11nWi-Fi 42.4GHz
5GHz
600Mbps
11g2.4GHz54Mbps
11b2.4GHz11Mbps
11a5GHz54Mbps
接続可能台数

無線LANルーターにはそれぞれ接続可能台数が設けられていますが、選ぶ際のポイントとしては実際に接続する台数よりも、多くの台数に対応した無線LANルーターを選ぶことです。

間取り

無線LANルーターには「3LDK」のように推奨の間取りが表記されているのですが、お家全体でインターネットを快適に使えたほうが良いと思うので、自分が住んでいるお家の間取りより余裕のある無線LANルーターを選びましょう。

接続方式をIPv4からIPv6に切り替える

VDSL方式の最大通信速度は100Mbps以上にはならないですが、接続方式をIPv4(PPPoE方式)からIPv6(IPoE方式)に切り替えるだけでも通信速度が改善される可能性が高いです。

IPv4 IPv6 違い

IPv6(IPoE方式)は利用者が比較的多い夜間帯でも回線が混雑しにくいため、快適にインターネットを利用できます。

IPv6(IPoE方式)については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

VDSLのマンションで光配線方式に変更することはできる?

VDSL方式から光配線方式に変更することは理論上可能ですが、集合住宅で配線方式を変更するためには、さまざまな障壁をクリアする必要があります。

ここからは光配線方式に変更する際の注意点・手続きの流れ・おすすめ方法の3つのポイントについて、解説していきます。

  • VDSLから光配線方式に変更する際の注意点
  • VDSLから光配線方式への変更手続きの流れ
  • 光回線の戸建てプランと個別契約するのもおすすめ!

VDSLから光配線方式に変更する際の注意点

VDSL方式から光配線方式に変更する際の注意点をまとめると以下の通りです。

  • 大家さんや管理会社の許可が必要
  • 構造上、光配線方式に変更できない物件もある
  • 配線方式の変更にかかる費用は自己負担
大家さんや管理会社の許可が必要

集合住宅の配線方式を変更するには、管理会社や大家さんの許可を得る必要があります。

VDSL方式の場合、共用スペースまでは光ファイバーケーブルが通っているので、共用部分からお部屋までの配線を引くのですが、配線を引く作業は共用部分での作業になるため、管理会社の許可が必要です。

また、新たに配線を引くためには大家さんの許可も必要なんですが、建物に傷がつくのを嫌がる大家さんだと工事の許可が得られないこともあります

構造上、光配線方式に変更できない物件もある

配線方式の変更について管理会社や大家さんの許可が得られたとしても、以下のような場合は配線方式の変更ができない可能性もあるので覚えておいてください。

  • 建物全体で一定数以上の契約が必要になることが多いが、他の入居者との調整がうまくいかない場合
  • 何かしらの要因で配線がうまく引けない場合
配線方式の変更にかかる費用は自己負担

配線方式の変更をする場合、工事が必要となるため費用が発生するのですが、この費用については全て自己負担となるので、そこをわかったうえで配線方式の変更依頼をしましょう。

VDSLから光配線方式への変更手続きの流れ

光回線 光配線方式

VDSL方式から光配線方式への変更手続きの流れを4つのステップで解説します。

  • 配線方式変更の依頼
  • 共用スペースからお部屋へ配線の引き込み
  • 宅内の配線(工事業者)
  • 宅内の配線(自分)

配線方式変更の依頼

まず始めに、大家さんや管理会社に通信速度が遅すぎて非常に困っていることを伝えましょう

大家さんや管理会社が許可を出してくれたら、あとはNTTへ連絡して光配線方式へ変更したい旨を伝えると、見積もりの提示や現地調査をしてくれる流れです。

ですが、大家さんや管理会社によっては依頼しても全然動いてくれないこともあるので、その時はNTTもしくは契約中の事業者へ直接問い合わせてみましょう。

その際には、管理会社名や担当者の名前などを忘れずに伝えてください。

共用スペースからお部屋へ配線の引き込み

大家さんや管理会社から許可を得て、現地調査が問題なければお部屋へ配線を引き込みます。

まずは建物内の配管を利用して、共用スペースから各お部屋まで光回線で接続し、お部屋に回線終端装置(ONU)を設置します。

配線に必要な配管は大家さんや管理会社で用意するので、自分でやることは特にないです。

宅内の配線(工事業者)

お部屋まで引き込んだ光回線を、回線終端装置(ONU)まで接続をします。

宅内の配線(自分)

最後に、回線終端装置(ONU)と無線LANルーターや、インターネット接続機器(PC、プリンターなど)を接続して完了ですが、ここの作業は基本的に自分自身で行います

光回線の戸建てプランと個別契約するのもおすすめ!

配線方式の変更は、大家さんや管理会社から許可を得なければいけないだけでなく、他の入居者と足並みをそろえなければいけないなど、ハードルが高いと感じる人もいるかと思います。

そんな時は、現在のマンション(集合住宅)タイプからファミリータイプへ変更するという方法もあり、場合によっては、配線方式の変更よりもハードルが低くなる可能性があるためおすすめです。

また、マンション(集合住宅)タイプで利用するよりも、通信速度が速くなるといったメリットもあるので、ファミリータイプも検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、ファミリータイプで契約する場合も注意点があるので、以下を確認したうえでご検討ください。

  • 建物の構造上、物理的に引き込みができない可能性もある
  • ファミリータイプの場合も、大家さんや管理会社から許可を得る必要がある
  • マンション(集合住宅)タイプと比べ、月額料金が割高になる
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【結論】VDSLよりも光配線方式の方がおすすめ!

結論からお伝えすると、VDSL方式よりも光配線方式の方がおすすめです!

VDSL方式より光配線方式がおすすめな理由については以下の通りです。

理由①光配線方式はVDSLの10倍速い!

VDSL方式の最大通信速度が100Mbpsに対し、光配線方式の最大通信速度は1Gbps(1,000Mbps)なので、理論上10倍もの通信速度の差があるんです。

理由②光配線方式ならオンラインゲームも快適にプレイできる!

VDSL方式に比べて光配線方式の方がPing値が低いため、オンラインゲームを快適にプレイすることができます。

ちなみに、「Ping値」と「通信速度」はイコールだと思っている人も多いのですが、Ping値」は通信の応答速度を表す一方で、通信速度」はデータの転送速度を表すため、似ているようで全く異なるものになります。

「Ping値」については以下の記事でより詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

理由③光配線方式は環境やノイズの影響を受けにくい

VDSL方式は集合住宅の共有スペースから宅内までは電話回線を利用するため、ノイズによる影響を受けやすいとされており、主に以下のような利用環境で接続が不安定になることがあると言われています。

  • モジュラージャックからVDSL宅内装置までのケーブルが長い
  • VDSL宅内装置や無線LANルーターを接続しているコンセントがタコ足配線になっている
  • 電話回線を共有するドアホンなどを設置している
  • 電話機を複数台接続している

その点、光配線方式は電柱から宅内まで電磁波による影響を受けにくい光ファイバーを利用するため、安定した通信環境が実現できるんです。

以下の記事ではご自身にあったおすすめの光回線をご紹介しておりますので、ぜひ、参考にしてみてください。

VDSLのモデムの繋ぎ方やトラブルへの対処法は?

光回線を契約したい人の中には、インターネットの設定に慣れていない人もいるかと思うので、そんな人向けにVDSLのモデムの繋ぎ方やトラブルへの対処法についてまとめたので参考にしてみてください。

  • VDSLモデムの接続方法
  • VDSLモデムのランプが点滅・消灯している時の原因と対処法

VDSLモデムの接続方法

VDSL方式のモデム接続方法は以下の通りです。

ひかり電話を利用する場合
VDSL方式 モデム ひかり電話

出典:NTT東日本

  • モジュラージャックとひかり電話対応ルータを接続します。
  • ひかり電話対応ルータとパソコンを接続します。
  • ひかり電話対応ルータを電話機を接続します。
  • ひかり電話対応ルータと電源コンセントを接続します。
ひかり電話を利用しない場合
VDSL方式 モデム

出典:NTT東日本

  • 宅内端末装置と分岐コネクタを接続します。
  • 分岐コネクタと電話機コードを接続します。
  • 宅内端末装置とパソコンを接続します。
  • 宅内端末装置と電源コンセントを接続します。

VDSLモデムのランプが点滅・消灯している時の原因と対処法

VDSLモデムのランプが点滅・消灯している時の原因と対処法について、3つのパターンにまとめたので参考にしてみてください。

  • Linkランプが点滅している場合
  • POWERランプが消灯している場合
  • L/Aランプが消灯している場合

Linkランプが点滅している場合

VDSLモデムのLinkランプが点滅してる場合の原因と対処法は以下の通りです。

原因
  • VDSLモデムとインターネット回線が接続されていない
  • VDSLモデムの故障
  • 集合住宅の共用部にある装置の故障
  • 光回線設備の故障
対処法
  • VDSLモデムを再起動する
  • モジュラージャックに繋がっているケーブルを抜き差しする
  • ケーブルが潰れていないか確認する
  • 契約先に問い合わせる

POWERランプが消灯している場合

VDSLモデムのPOWERランプが消灯している場合の原因と対処法は以下の通りです。

原因

VDSLモデムの電源が入っていない

対処法
  • VDSLモデムの電源ケーブルがコンセントに挿さっているか確認する
  • コンセントに問題がないか確認する
  • 停電していないか確認する
  • 契約先に問い合わせる

L/Aランプが消灯している場合

VDSLモデムのL/Aランプが消灯している場合の原因と対処法は以下の通りです。

原因
  • VDSLモデムとルーターが接続されていない
  • VDSLモデムとパソコンなどのインターネット接続機器が接続されていない
対処法
  • それぞれの機器と繋がっているLANケーブルがしっかり挿さっているか確認する
  • LANケーブルを替える

VDSLからの乗り換えにおすすめな光回線サービスは「NURO光」!

VDSL方式が遅いと感じている人には、NURO光に乗り換えもおすすめです。

NURO光には、NURO光 for マンションNURO光(戸建てタイプ)の2つのプランがありますが、NURO光 for マンションはNURO光の設備が導入済みのマンションでのみ利用できる光回線サービスとなっており、エリアによっては使用することができません。

そのため、今回は比較的導入できる可能性が高いNURO光(戸建てタイプ)に乗り換えることをおすすめします。

NURO光
月額料金2ギガ戸建て(2年):5,700円
10ギガ戸建て(3年):5,700円
実際の月額料金
※1
2ギガ戸建て(2年):3,412円
10ギガ戸建て(3年):3,992円
公表している
通信速度
2ギガ:最大2Gbps
10ギガ:最大10Gbps
実際の通信速度
※2
下り: 726.42Mbps
上り: 641.88Mbps
Ping値: 11.03ms

上り(10ギガ):1105Mbps
下り(10ギガ):2712Mbps
契約期間2年・3年
事務手数料3,300円
工事費用戸建て&マンション:44,000円
(特典で実質無料)
スマホセット割引ソフトバンクスマホとセットで毎月最大1,100円割引
NUROモバイルとセットで毎月792円割引
キャンペーン45,000円キャッシュバック
オプション申し込みで20,000円キャッシュバック
その他の特典新規工事費無料
WiFiルーターは無料レンタル可能
他社の違約金を60,000円まで還元
2ヶ月間お試し利用可能

※更新日:2024年12月01日
※1:光回線とwifiセット&新規契約
※1:実際の月額料金=(月額料金+wifi料金)×契約期間+契約事務手数料+開通工事費-(キャッシュバック+月額割引)÷契約期間
※2:実際の速度引用元→みんなのネット回線速度

NURO光(戸建てタイプ)は集合住宅でも契約が可能ですが、開通までに2~3ヶ月ほどかかってしまうほか、月額の基本料金も少々割高になってしまうといったデメリットもあります。

しかし、NURO光の設備がなくても利用できるだけでなく、初年度の基本料金が980円(税込)となるキャンペーン、または最大45,000円のキャッシュバックを受け取ることができるので、

光回線の開通にかかる初期費用や基本料金を抑えることができることを加味するとメリットの方が大きいといえるでしょう。

NURO光(戸建てタイプ)に興味がある人や提供エリアを確認したい人は、NURO光公式ホームページをチェックしてみてください。

NURO光の評判や口コミはこちら
NURO光のキャンペーンはこちら
NURO光の通信速度はこちら
NURO光へ乗り換える方法はこちら

VDSLのよくある質問

最後に、VDSL方式のよくある質問3つについて解説していくので、ぜひ最後まで読んでVDSL方式についての疑問を解消してください。

  • お住まいのマンションがVDSL方式かどうかを確認する方法は?
  • VDSLの「集合装置」ってなに?
  • VDSLから光配線方式への変更や光回線の個別契約ができない場合は?

お住まいのマンションがVDSL方式か見分ける方法や確認する方法は?

お住まいのマンションの光回線がどの配線方式を利用しているのか確認する方法はNTTもしくは、各光コラボ事業者やオーナーへ問い合わせるほか、お部屋の壁に設置されている差込口で確認する方法もあり、差込口で確認する方法は以下の通りです。

配線方式ごとの差込口
VDSL方式の場合

電話回線と同様のモジュラージャック

LAN配線方式の場合

LANケーブルと同様の差込口

光配線方式の場合

「光」もしくは、「光コンセントSC」と記載されたコンセント

VDSLの「集合装置」ってなに?

VDSL 集合装置
VDSL集合装置とは

VDSL集合装置とは、集合住宅の共用スペース内にあり、1台で16部屋分に回線を分岐(共有)しマンションの電話回線に信号を流す装置のことです。

また、VDSL集合装置は2台までONU(回線終端装置)に接続が可能なので、最大で32部屋分に分岐(共有)されることになります。

VDSL方式が遅いと言われる理由は、光回線を最大32ユーザーで共有するからなんですね。

※VDSL方式で32ユーザー全員が、同じ時間帯にインターネットを利用していた場合の通信速度の理論値(100Mbps÷32=3.125)

VDSLから光配線方式への変更や光回線の個別契約ができない場合は?

VDSL方式を利用していて、光配線方式への変更やファミリータイプ(個別契約)の導入ができない場合は、回線工事のいらないホームルーターをおすすめします

なお、ホームルーターの特徴は以下の通りです。

  • 工事不要で機器の受け取り当日から利用が可能
  • 設定が簡単
  • 引っ越しがある際も手続きが簡単
  • コンセントに挿すだけなので、設置場所を自由に決められる
  • 接続可能台数が多い

ホームルーターについては以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

VDSLについてのまとめ

これまで、光回線の配線方式の違いと通信速度の差、VDSL方式の通信速度を改善する方法やVDSL方式からのおすすめの乗り換え先について解説してきました。

ADSLサービスは、2024年3月末で終了しましたが、VDSLが終了するということはなく、ADSLとVDSLは言葉は似ていますが、別のサービスになるので、混同しないように注意してください。

ADSLとは

ADSLは従来の音声電話回線を利用したインターネットサービスに比べて高速で大容量の通信ができることと、定額・常時接続できることが特徴のインターネット回線サービスです。

ADSLが登場する以前は、プロバイダの利用料に加えて、インターネットにつないでいる間は音声通話と同じ通話料が発生するなど、金銭的な負担の大きかったためADSLが普及しました。

配線方式の重要さや通信速度の改善方法を十分理解していただけたかと思いますが、最後にもう一度、光回線の配線方式の違いと通信速度の差、VDSL方式の通信速度を改善する方法やVDSL方式からのおすすめの乗り換え先についてまとめているのでご確認ください。

  • 配線方式の違いと通信速度の差
  • VDSL方式の通信速度を改善する方法
  • VDSL方式からのおすすめの乗り換え先

まずは、集合住宅(マンション・アパート)で光回線を導入する場合の配線方式は全部で3種類あり、それぞれの通信速度の違いは以下の通りでした。

配線方式の種類最大速度実測値(平均)
VDSL方式最大100Mbps30~90Mbps
LAN配線方式最大100Mbps~1Gbps60~90Mbps
光配線方式最大1Gbps100~300Mbps

VDSLは以下のような理由から通信速度が遅いので、3つの配線方式の通信速度を改めて比較すると、光配線方式が最も快適にインターネットを利用できるということがわかると思います。

  • 電話回線は送受信できるデータ量が光回線より低いから
  • マンションの入居者同士で回線の容量を分け合うから
  • 建物内など、周りからのノイズの影響を受けやすいから

また、VDSL方式の通信速度を改善する方法についても再度ご確認ください。

VDSLモデムやルーターを最新のものに交換する

5年以上同じVDSLモデムを利用している場合は、すぐに契約先に連絡して交換してもらいましょう。

また、無線LANルーターについても同様で、新しいものを購入する際は今の自分の利用環境+αの無線LANルーターを選んでください。

接続方式をIPv4からIPv6に切り替える

IPv6(IPoE方式)は利用者が比較的多い夜間帯でも回線が混雑しにくいため、快適にインターネットを利用できるということをお伝えしました。

また、その他にもセキュリティの向上やPing値が小さくなりやすいためオンラインゲームも快適にプレイできるなど、IPv6(IPoE方式)に切り替えるだけでも非常に大きなメリットを得ることができます。

そして、VDSL方式からのおすすめの乗り換え先は以下の2つでしたね。

NURO光(戸建てタイプ)

VDSL方式が遅いと感じていて、光配線方式の導入が難しい人にはNURO光をおすすめします!

ちなみにNURO光(戸建てタイプ)をWEBから申し込む際の流れは以下の通りです。

NURO光をWEBから申し込む際の流れ
  • 自宅が提供エリア内か確認
  • 公式ページから申し込む
  • 工事日の日程を決める
  • 宅内工事
  • 屋外工事→開通完了

NURO光(戸建てタイプ)に興味がある人は、NURO光公式ホームページをチェックしてみてください。

ホームルーター

上記のNURO光も含め、VDSL方式以外で光回線の導入が難しい場合は、回線工事のいらないホームルーターもぜひ、ご検討ください。

ホームルーターは面倒な回線工事がいらないだけでなく、コンセントに接続してパスワードを入力するだけでWi-Fiに繋がるため、インターネットに詳しくない人にも自信を持っておすすめできます。

以上の点を押さえていただければ、現状の通信環境を改善できると思いますので、ぜひ本記事を参考にしていただき快適なインターネットライフを送ってください。

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