国際ローミングとは?海外でのネット接続を詳しく解説!

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海外旅行する際にLINEやInstagramなどSNSの利用やWEBサイトの閲覧で「海外でもインターネットを利用したい!」と考えている人も多いかと思います。

海外でインターネットに接続する場合、現地のカフェやホテルなどのWiFiスポットを利用する方法や海外用のポケット型Wi-Fiをレンタルする方法などがあります。

そしてもうひとつ、携帯電話会社のサービスとして日本国内で契約している携帯電話やスマートフォンを海外でも利用出来る国際ローミングというものがあります。

しかしこの国際ローミング、場合によっては高額な請求が発生する事もあるので海外へ渡航する際は十分に気をつける必要があります。

ということで、今回は国際ローミングとは何か仕組みなどを詳しく紹介していこうと思います。

国際ローミングとは何?

そもそも「国際ローミング」の“ローミング”とはどういう意味なんでしょうか?

ローミングとは携帯電話などの通信事業者間で提携し、利用者が契約している通信事業者のサービスエリア外であっても、提携先の通信事業者のエリア内であれば、元々契約している通信事業者で利用していた時と同じように通信を行える事を言います。

国際ローミングには国際電話(音声通話)データ通信(メールやアプリの利用、WEBサイトの閲覧など)の2種類があるのでおさえておきましょう。

データローミングと混同してしまう人もいるかと思いますが、
データローミングは厳密に言うと、大元の国際ローミングの中にあるローミングを使用したデータ通信の事を言います。

しかし一般的には「国際ローミング」と「データローミング」は同じ意味で使用されている事が多くあるので、一緒のものと捉えて問題はありません。

ちなみに国際ローミング自体は無料なので、基本的に契約の際に付帯するサービスです。(国際ローミングを使用した時に通信料が発生します。)

各キャリアで国際ローミングのサービス名が違うのでチェックしてみて下さい。

au ソフトバンク ドコモ
国際ローミング
サービス
au世界サービス 世界対応ケータイ WORLD WING(データ通信)
WORLD CALL(国際電話)

海外へ行く前に国際ローミングのサービスを受けられる状態なのか自分の契約しているキャリアに確認しておきましょう。

ちなみに、みなさんがお持ちのスマートフォンでデータローミングの設定を確認する事が出来ます。

(※ただし、海外で使用されているGSM・W-CDMA・LTEなどの通信方式に対応している機器に限るので、すべての携帯電話やスマートフォンがデータローミングに対応している訳ではないので注意して下さい!

たとえばiPhoneをお持ちの方は「設定」から「モバイルデータ通信」の中にある項目に「データローミング」を確認する事が出来ると思います。

またAndroidをお持ちの方は「設定」から「モバイルネットワーク」の中にある
項目に「データローミング」があると思います。

これが「ON」になっているとローミングを利用したデータ通信を行いますよ!という意味になります。

後で詳しくお話をしますが海外にいる間、設定が常に「ON」の状態だと高額な請求が発生するケースが非常に多いので、
渡航前にデータローミングの設定が「OFF」になっているかは必ず確認しておきましょう。

料金の仕組み

次に「国際ローミング」の料金システムについてお話します。

先ほどもお伝えしましたが国際ローミングには2種類あるとお伝えしましたよね?

で、その内の国際電話の料金についてお話します。

たとえば海外に滞在しているA君が日本にいる母親に電話をかけた場合、海外現地の基地局を利用するため海外で電話をかけたA君が海外の通信会社の料金を負担する事になります。

日本にいる母親には料金の負担はかかりません。

また、日本にいる母親から電話を受けた場合もA君は海外の基地局を利用するため、海外の通信会社の料金を負担する事になります。

母親は国内の通信料のみという感じです。

なので、日本から電話が来ても海外にいる人も料金が発生するので注意してください。

それでは、次に国際ローミングの「データ通信」についてお話しますね。

海外で国際ローミングを使ってデータ通信する場合も、海外の基地局を利用するため、海外の通信会社の料金を負担しなければいけません。

なので、送受信するだけで料金が発生します。

たとえば、無料アプリのLINEで一言、二言の会話をしただけでも通信料が発生しますし、LINEから通知が来ただけでも料金の負担がかかるという訳です。

実は、このデータローミングを利用した事で高額請求が発生するというトラブルが多くあります。

なぜ高額請求になるかというと、国際ローミングでデータ通信を行う場合、使った分だけ料金が請求される「従量制課金」となります。

たとえば1パケット毎に○円、通話30秒毎に○円というようなイメージです。

特にデータ量の大きい動画や音声などを送受信する場合は、その分料金が発生するので高額請求になるケースが多いんです。

という訳で、上記で高額請求のトラブルが発生しないために大手キャリアでは海外用の「定額プラン」を提供しています。

大手キャリアの海外パケット

大手キャリアの海外用の定額プランは以下の通りです。

au ソフトバンク ドコモ
海外定額プラン 世界データ定額:980円/24時間
海外ダブル定額:最大2,980円/日
海外パケットし放題:2,980円/24時間 パケットパック海外オプション:980円/24時間

ソフトバンクで「定額プラン」を利用する場合は申し込み不要でデータローミングの設定をONにするだけで「海外パケットし放題」のサービスが受けられるので、
簡単に設定する事が出来ます。

しかし定額プランに対応していない国だと、先ほどもお伝えした「従量制課金」となり高額請求となる可能性があります。

なので、渡航前に「海外用の定額プランを受けられる状態なのか」
「渡航先では定額プランの利用が可能か」を各キャリアの公式サイトやマイページから必ず確認する事です!

そして、海外でインターネットに接続したい場合「国際ローミング」の他に
海外用のポケット型Wi-FiをレンタルしたりWiFiスポットを利用する事も出来ます。

海外用のポケット型Wi-Fiをレンタル

各キャリアの海外用定額プランは、携帯電話やスマートフォンを持っていれば1人ずつ受けられるサービスだから1人で海外旅行にいく場合は十分かと思います。

しかし複数人で海外旅行にいく場合は、1人1人海外用定額プランのサービスを受けるより海外用のポケット型Wi-Fiをレンタルした方が料金を安く抑えられる事が多くあります。

たとえば1日1,000円のポケット型Wi-Fiを1台レンタルして2人で共有した場合、
1人あたりの負担額はたったの500円です。

それが3人、4人・・・と人数が増えればその分の負担額はさらに安くなります。

また渡航先によっては、データ容量が無制限でありながら料金は1日たった590円という事もあります。

なので、まずは自分のキャリアの海外用の定額プランの料金を把握してから、
海外用のポケット型Wi-Fiをレンタルするのかを検討した方が良いでしょう。

ちなみに海外でネット接続を行うために無料WiFiスポットだけを利用する人もいます。

たしかに海外に行けば無料WiFiスポットを提供している所はありますが、
混雑している場所だと接続しづらい事もあったり、現地の主要都市から離れるとWiFiスポットの完備が整っていない事もあります。

なので、インターネット接続を要する人には向いていません。

なぜ海外でネット接続出来ないの?

そもそも、なぜ日本のスマートフォンは海外にいる時に通話やインターネットの利用が出来ないのか説明していきます。

基本的にスマートフォンを利用している人は大手キャリアの「au、ソフトバンク、ドコモ」で契約している人がほとんどだと思います。

その大手キャリアにはそれぞれ「基地局」が設置されており、その基地局から電波を拾ってデータ通信を行なっているんですね。

一方、海外にはau、ソフトバンク、ドコモ等の基地局が設置されていない為、電話やインターネットに接続する事が出来なくなります。

なので、先ほどもローミングの部分で説明しましたが海外の基地局を所有する通信事業者と日本の通信事業者が提携して、海外であってもデータ通信を行えるようにしているんです。

まとめ

以上で「国際ローミング」についてまとめると

  • 国際ローミングとは、国内で契約している携帯電話を海外でも利用できるサービスのこと
  • 国際ローミングは、場合によって高額な請求が発生する
  • 自分の携帯電話を利用してネット接続を行うなら各キャリアの「海外定額プラン」を利用すること
  • 海外での接続は国際ローミングの他に海外用のポケット型Wi-Fiをレンタルする方法がある
  • 海外用のポケット型Wi-Fiをレンタルした方が安い場合が多い!

というようになります。

各キャリアが展開している海外用の「定額プラン」は渡航先によって対応していない場合もあるので、必ず対応しているかどうか確認してから海外へ行きましょう。

また「高額請求が怖い!」と思うなら無難にポケット型Wi-Fiをレンタルする事をオススメします!

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