※本記事には広告を含む場合があります
ポケット型Wi-Fiには「アドバンスモード」という通信モードがあります。
なんとなく聞いた事がある人もいるのではないでしょうか?
アドバンスモードは無制限で使えるというメリットがありますが、
実際はアドバンスモードの内容を把握しておかないと、
損をしてしまう可能性が高くなります。
という事で今回はアドバンスモードを解説し、
メリットやデメリットをまとめたので参考になったら嬉しいです。
アドバンスモードとは
まず、アドバンスモードというのはLTE系回線のプロパイダの端末で利用出来ます。
LTE系回線といってもソフトバンクの回線を利用したプロパイダとなります。
主にSoftbank、Yahoo!Wi-Fiが提供している端末で利用することが出来ます。
- Pocket WiFi 603HW
- Pocket WiFi 504HW
- Pocket WiFi 502HW
- Pocket WiFi 305ZTHW
通常、LTE系回線のポケット型Wi-Fiは標準モードの月7GBまでというのが主流です。
月7GB以上使ったら通信制限がかかり、通信速度が128Kbpsまで下がります。
128Kbpsは超低速の通信速度で月末まで制限がかかります。
(解除するには別にデータ通信量500MBを500円購入する必要があります。)
128Kbpsってどのくらいなのかというと、
たとえばYoutubeを最小画素数で見ても途中で切れてしまいますし、
アプリゲームもずっと読み込み中となります。
またWEBページを読み込むのにも5~10秒ほどかかってしまいます。
128Kbpsはネットを利用するうえでかなりのストレスがかかるということをおさえておきましょう。
ちなみに通信速度を調べていると、
よく「Kbps(キロ・ビーピエス)」「Mbps(メガ・ビーピエス)」が出てきます。
KbpsとMbpsは通信速度の単位のことで、Kbpsの1000倍がMbpsとなります。
速度の大きさは「Kbps<Mbps」というふうになるので把握しておきましょう!
と話はそれましたが、
一方アドバンスモードというのは
「高速通信でありながら無制限に利用できる通信モード」の事を言います。
標準モードとは違って通信量を気にせずにネットを利用することが出来ます。
しかし月7GBの制限はありませんが厳密にいうと、
無制限ではなく3日間で約10GB以上利用した場合は通信制限がかかります。
当日の18時~翌日夜中の1時までは約1Mbpsの通信速度に落ちます。
先ほどお伝えした128Kbpsの1000倍がMbpsとなるので、
通信制限がかかったとしてもネットの利用に支障はありません。
Youtubeを標準画質で見ることもできますし、WEBページの読み込みもスムーズです。
比較的にアドバンスモードの方が通信制限はゆるいです。
アドバンスモードは料金がかかる?
アドバンスモードのオプションサービスは以前まで
月額1,684円を支払わなければいけませんでしたが、
料金改正で月額684円と安くなりました。
今から契約する人は契約から3ヶ月目まで無料キャンペーンを行なっているのでお得ではないでしょうか。
アドバンスモードの提供エリアについて
ポケット型Wi-Fiを利用するうえで必ず確認を行なって欲しいことがあります。
それは自分が利用する地域は「提供エリア」なのかどうかです。
提供エリア内であれば高速でストレスなくインターネットを利用する事が可能です。
しかし提供エリア外だった場合は電波が届きづらく接続具合が悪くなってしまいます。
そしてソフトバンクの標準モードとアドバンスモードの提供エリアの範囲は
全く違うので気をつけて下さい。
以下のエリアをご覧ください。
青がアドバンスモード・赤が標準モードで、端末603HWの提供エリアです。
こうしてみると、アドバンスモードが使えるエリアは都心部に集中しているのがわかります。
都心部にお住まいの人はいいんですけど、地方にお住まいの人は
ほとんど提供エリアがないのでアドバンスモードを利用するのは不向きだと言えます。
アドバンスオプションに加入する際は必ず提供エリアを確認することが重要です。
アドバンスモードの注意しておきたいこと
アドバンスモードを利用する人が最も注意しておかなければいけないのは「通信制限」です。
というのも、先ほど「標準モード」が月7GBまで到達した場合は月末まで通信制限がかかるとお伝えしましたよね。
標準モードで通信制限がかかった時って、
いくらアドバンスモードに切り替えても同じように月末まで通信制限がかかってしまうんです。
つまり、せっかくアドバンスオプションに加入したのに標準モードの通信制限のせいで、無制限で使えなくなってしまうという事です。
ということで、普段利用する時はアドバンスモードにしておき、
電波が届きにくい場合は標準モードにするのが制限がかかりにくい使い方と言えます。
AXGP・LTE回線について
そして、ここでアドバンスモードで採用しているAXGP回線について説明していきます!
アドバンスモードでは「AXGP」というソフトバンク独自の通信方式を採用しています。
「AXGP」は「Softbank 4G」の別名なので、一緒のものと捉えてください。
AXGPの特徴として「TD-LTE方式」を採用しています。
ちなみに、データ通信には上りと下りがあります。
- 下り=ホームページや動画を閲覧したり、メールの受信やアプリのダウンロードなどアップロードをする時の速度
- 上り=写真や動画を送信したり、メールを送信する速度
を表しています。
そして話を戻しますが「TD-LTE方式」は上りと下りを1つの回線で共有しています。
なので上りが多い時は上りの枠を増やして、下りが多い時は下りの枠を増やすことができます。
柔軟に対応することで効率よくデータ通信を行えるので、通信障害が起きにくいという特徴を持っています。
AXGPは、下り最大通信速度は110Mbpsとなり高速でデータ通信を行うことが出来ます。
しかし高周波2.5GHzという周波数帯を使用しているのでコンクリートの建物や地下など障害物に弱いというデメリットがあります。
一方、標準モードであるLTE回線(ソフトバンクでは「Softbank 4G LTE」)では「FDD-LTE方式」を採用しています。
FDD方式では送信した電波を基地局が拾い、基地局が発信した電波を受信し、
別々の回線を利用して電波のやりとりを行う方法です。
AXGPと違って、周波数が700M~900MHzとなるので広範囲で電波が繋がりやすいという特徴を持っています。
先ほどお話したように標準モードであるSoftbank 4G LTEの提供エリアが広いのはそのためです。
日本では主にFDD方式を取り入れているのでスマホを使用している時は、
ある程度どこにいてもWEBページや動画を難なく読み込むことが出来るという訳です。
よって「AXGP=Softbank 4G」と「Softbank 4GLTE」のデータ通信方法は全く異なるということになります。
まとめ
以上のことから、アドバンスモードのメリットとデメリットをまとめてみました。
- 月間制限なしでネットの利用が可能!
- 都心部に住んでいる人にはオススメのオプションサービス!
- 月額684円がかかる
- 提供エリアがかなり限られてくる、地方住まいの人は不向き
というようになります。
以上でアドバンスモードについて解説しました!お役に立てたでしょうか?
注意して欲しいのは月7GBで通信制限がかかった場合128Kbpsと超低速になり、
アドバンスモードも一緒に超低速となることです。
なので普段はアドバンスモードにしておくのが制限にかかりづらい方法です。
ぜひ試してみてください!
コメント
この記事へのコメントはありません。