ドコモの新プラン「irumo」が改悪と言われる7つのワケとは?OCNモバイルONEとの比較やデメリットも紹介

2023年6月20日にドコモが新たな料金プラン「irumoイルモ」と「eximoエクシモ」を発表しました。

新料金プランは2023年7月1日に提供開始され、5G ギガホ プレミア・ギガホ プレミア・5Gギガライト・ギガライトの新規受付は2023年6月30日をもって終了します。

ドコモで今までなかった小容量プラン「irumo」が新設された一方で、2023年7月1日にはNTTレゾナントを吸収することが決まっており、これまでNTTレゾナントが提供していた「OCNモバイルONE」の新規受け付けが2023年6月26日に終了します。

「irumo」は、OCNモバイルONEの料金プランをリネームするものだと思われていましたが、さまざまな変更点がありました。

結果的に、ドコモの新料金プラン「irumo」は、OCNモバイルONEの料金プランを“改悪”したと噂されています。

今回は、ドコモの新料金プラン「irumo」に関して、改悪と言われてしまっている7つの理由などを含めて詳しく解説します。

ドコモのirumoとOCNモバイルONEの料金比較も行いますので、参考にしてください。

※表示価格は、すべて税込みです。

ドコモのirumoが改悪と言われる7つのワケとは

ドコモの新料金プランirumoが改悪したと言われる理由は、以下の通りです。

ドコモのirumoが改悪と言われる7つのワケについて詳しく解説します。

ドコモメールが有料オプション

これまで「@docomo.ne.jp」というキャリアメールを利用してきた方も多いでしょう。

引き続き「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを使用したい場合、有料となってしまうので、注意が必要です。

• ドコモメールオプション : 月額330円
  ※初回お申込み日から31日間は月額使用料が無料

参考:ドコモ公式サイト「ドコモメールオプション」

有料オプションとは言え、ドコモメールを維持できるのは嬉しいという声ももちろんあります。

小容量プランirumoでメールアドレスにお金をかけたくないという場合は、「Gmail」や「Yahoo!メール」などのフリーメールへ移行しましょう。

フリーメールに移行することで、今後他社へ乗り換えをしたときにもメールアドレスをそのまま使えるというメリットもあります。

家族間通話が無料にならない

これまで、家族でドコモを利用していた場合、ファミリー割引によって、家族間通話が無料でした。

しかし、irumoから家族への通話は無料になりません。

また、「みんなドコモ割」に関しても、カウント対象とはなっても、割引対象とはならないことを覚えておきましょう。

データ容量	みんなドコモ割
0.5GB	カウント対象外
3GB	カウント対象
6GB	カウント対象
9GB	カウント対象

上記のように、0.5GBの場合は、みんなドコモ割のカウント対象外となるので注意が必要です。

dカード GOLDの還元率が1%

irumoは、dカード GOLDの還元率が1%です。

通常、dカード GOLDであれば、ドコモのケータイ利用料金は10%還元されてきました。

従来のギガプランはもちろん、「eximo」はdカード GOLDで10%還元されます。

しかし、irumoに関しては還元率が1%と、還元率が10分の1になってしまうのです。その点が改悪と言われている理由です。

	進呈条件	還元率
dカード GOLD	定期クレジット設定あり	1%
	定期クレジット設定なし	0.50%
dカード(レギュラー)	定期クレジット設定あり	0.50%
	定期クレジット設定なし	0.50%

dカード GOLDの定期クレジット設定なしの還元率は「0.5%」ですが、irumoの提供開始当初は「1%」の還元率となります。

複雑でわかりにくい料金体系になった

irumoは、料金が複雑でわかりにくいとSNSでもマイナスな評価を受けています。

ただ、irumoとeximoのネーミングがとてもわかりにくいというのは同感。同時に料金の仕組みも実にわかりにくい。

「家族3回線以上と家の固定ネット回線をまとめないと非常識に割高」「低価格プランは制限だらけのアリバイプラン」という仕組みは本当にやめてほしい
#irumo
#eximo
#ドコモ

引用元:X（旧:Twitter）

docomoの新料金プランのirumoとeximo、内容見てみたけどわかりにくい。POVOの勝ち

引用元:X（旧:Twitter）

料金プランの内容が分かりにくいのは、irumoの大きなデメリットだと言えるでしょう。

また、「irumoという料金プラン名も分かりにくい」との声も多いです。

割引ありきの強気な料金設定

irumoの料金プランは、「0.5GB・3GB・6GB・9GB」に分かれています。

データ容量	月額料金
0.5GB	550円
3GB	2,167円
6GB	2,827円
9GB	3,377円

0.5GBは、550円という安価な料金設定が特徴です。

3GB・6GB・9GBに関しては、料金が高めに設定されているように感じる方も多いのではないでしょうか?

dカードお支払割・ドコモ光セット割を受けられる場合、「1,287円 / 月」の割引額となります。

データ容量	割引適用後の月額料金
0.5GB	550円
3GB	2,167円 880円
6GB	2,827円 1,540円
9GB	3,377円 2,090円

※0.5GBは、dカードお支払割・ドコモ光セット割の割引適用外です。

割引ありきの料金設定は、割引を受けられないユーザーにとってはデメリットでしかありません。

割引なしで割高な料金を支払うくらいであれば、他キャリアや格安SIMを選んだ方が良いでしょう。

例えば、irumoが割引なしで「9GB : 3,377円」に対し、ワイモバイルであれば「シンプルM(15GB) : 3,278円」を選んだほうがお得です。

また、通話オプションに関しても、ギガプランの時より値上げしています。

0.5GBプランは5G非対応で通信速度は最大3Mbps

irumoの中でも安価な料金の「0.5GBプラン」ですが、いくつかのデメリットがあります。

データ通信をほぼしない場合は、問題ないかもしれませんが、そうでない場合はirumoを契約するのは控えた方が良いかもしれません。

通信の混雑時に優先的に速度制限がかかる

irumoは、ドコモの電波を使用するため、サービスエリアも広く、速度も速いメリットがあります。

しかし、ネットワーク混雑時・大量通信時など、通信に負荷がかかっているような状況の時には、ドコモの他の料金プラン(ahamo、eximo)よりも先に通信速度の制限を実施する可能性があるので、注意が必要です。

参考:ドコモ公式サイト「irumoに関する報道発表資料」

ドコモのirumoとOCNモバイルONEの料金を比較 | 実質値上げ?

プラン	ドコモ irumo	OCNモバイルONE
0.5GB (500MB)	550円	550円
1GB	–	770円
3GB	2,167円 (割引適用後:880円)	990円
6GB	2,827円 (割引適用後:1,540円)	1,320円
9GB	3,377円 (割引適用後:2,090円)	–
10GB	–	1,760円
国内通話料	22円 / 30秒	11円 / 30秒 (OCNでんわ発信対象外の場合:22円 / 30秒)
SMS通信料(国内)	3.3円 / 回 (受信料:無料)	国内への送信(5通目まで): 0円 以降 3.3円 / 通
かけ放題	5分通話無料オプション:880円 / 月 かけ放題オプション:1,980円 / 月	10分かけ放題:935円 / 月 トップ3かけ放題 935円 / 月 完全かけ放題 1,430円 / 月
データ容量追加	1,100円 / 1GB	OCN アプリ経由:550円 / 1GB 上記以外 550円 / 0.5GB

ドコモのirumoとOCNモバイルONEを比較してみると、OCNの方が料金設定が安いことがわかります。

格安SIMを使っている方、とくにOCNモバイルONEを使っている方から「実質値上げ」という声が多いです。

irumoは、「ドコモを使い続けたい」「ドコモを安くしてサポートも受けたい」という方には適していますが、それ以外の方にはあまりおすすめはできない料金プランだと言えるでしょう。

irumoでMUSICカウントフリーがなくなるのは大きなデメリット

OCNモバイルONEでは、「MUSICカウントフリー」オプションを使うことができました。

MUSICカウントフリーは、追加利用料なしでAmazon MusicやSpotfiy、AWAなどの対象サービスの通信容量がカウントフリーになるサービスです。

しかし、現時点でirumoで同様のオプションは発表されていません。

MUSICカウントフリーがなくなってしまう場合、少ないデータ容量が圧迫されてしまうため、さらなる節約が求められてしまうのです。

参考:OCNモバイルONE「MUSICカウントフリー」

OCNモバイルONEユーザーはirumoに乗り換えたほうがいい?

特典	20,000dポイントがもらえる
条件	・irumo公式サイトのキャンペーンページからエントリーすること ・OCNモバイルONEからirumo(0.5GB除く)へ乗り換えてSIMのみ契約すること ・エントリー時と開通時にirumo回線に紐づいているdアカウントが同一であること
期間	2024年5月1日～終了日未定

焦って乗り換える必要はありませんが、irumoへの乗り換えを少しでも検討しているなら今がおすすめです!

OCNモバイルONEを利用中の方がirumo(0.5GB除く)へ乗り換えると20,000円相当のdポイントがもらえます。irumo公式サイトのキャンペーンページからエントリーを行い、irumoを契約&開通することが条件です。

契約するデータ容量は0.5GB以外であれば、3GBでも6GBでも9GBでもキャンペーン対象です。

仮に3GBを契約した場合、基本料金は2,167円なので、20,000dポイントを加味すると9ヶ月間は実質無料で使い始めることができます。

さらに、ドコモ光やhome 5G、dカードを契約していれば、各セット割が適用されるので3GB 880円～irumoを利用できます。この場合、22ヶ月間は実質無料で利用可能!

OCNモバイルONEからirumoへの乗り換えを検討しているなら、いま申し込むのがおすすめです!

料金が安くておすすめな格安SIM3選

2023年7月1日にNTTレゾナントを吸収し、NTTレゾナントが提供していた「OCNモバイルONE」の新規受け付けが終了するため、今後OCNモバイルONEが完全に終了してしまう恐れもあります。

完全に終了するとなって慌てないためにも、しっかりと乗り換えるための準備をしておきましょう。

ここでは、料金が安くておすすめな格安SIM3選を紹介します。

OCNモバイルから乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ワイモバイル

	シンプル2 S	シンプル2 M	シンプル2 L
データ通信容量	4GB	20GB	30GB
月額料金	2,365円	4,015円	5,115円
家族割引サービス適用後	1,078円	2,178円	3,278円

※家族割引サービス:家族でワイモバイルを利用することで、2回線目以降「1,100円 / 月」割引
※ソフトバンク光またはソフトバンクエアーを契約していれば1回線目から最大1,650円割引適用可能(家族割引とおうち割光セットは併用不可)

ワイモバイルは、他の格安SIMと比較すると、料金設定はやや高めです。

しかし、店頭サポートが受けられて、通信品質も良いというメリットがあります。

PayPayと連携することで、PayPayをお得に利用できるのもワイモバイルの魅力です。

LINEMO

	ベストプラン	ベストプランV
データ通信容量	3～10GB	20～30GB
月額料金	3GBまで990円 10GBまで2,090円	20GBまで2,970円 30GBまで3,960円
LINEギガフリー	対応	対応

LINEMOは、ソフトバンクが展開するオンライン専用プランです。

LINEMOの特徴は、単独回線でも料金が安いこと。

インターネットや家族回線をまとめなくても、月々の料金を抑えられることが魅力です。

また、LINEがギガカウントフリーなので、LINEアプリのトークはもちろん音声通話・ビデオ電話のデータ通信量がかかりません。

お得なキャンペーンを利用すれば実質無料で使い始められますよ!

IIJmio

	2ギガプラン	5ギガプラン	10ギガプラン	15ギガプラン	20ギガプラン
音声SIM 音声eSIM	850円	990円	1,500円	1,800円	2,000円
SMS	820円	970円	1,470円	1,780円	1,980円
データ	740円	900円	1,400円	1,730円	1,950円
データeSIM	440円	660円	1,100円	1,430円	1,650円

IIJmioは、MVNOの中でも老舗のブランドで、顧客満足度1位を獲得している格安SIMです。

IIJmioは、格安SIMの中でも料金が最安値レベルに安いのがポイント。

データの繰り越しなどもできるので、効率良くデータ通信を行うことができます。

また、音声通話料も「11円 / 30秒」で、家族間の通話はさらに安いことも魅力です。

irumoは価格の安さと店頭サポートを求める方に向けたプラン

ドコモのirumoは、「0.5GB・3GB・6GB・9GB」からデータ通信料を選択する小容量プランです。

0.5GB以外は“割引”ありきの強気な料金設定であり、「どうしてもドコモがいい」という方以外にはおすすめできる料金プランではありません。

OCNモバイルONEは、2023年6月26日に新規受付が終了してしまいますが、irumoに乗り換えるのはもう一度検討しなおした方がいいのではないでしょうか?

ドコモのirumoにこだわらなくても優れた格安SIMが多数あるので、しっかりと検討して、あなたにぴったりな料金プランを見つけてくださいね。