どっちがいい?Google Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLの違いを徹底比較！10を待つべき?9を買うべき？

「Pixelの買い替え、今するべき？それとも次のモデルを待つべき？」
「Pixel 9 Proの値下がりも気になるけれど、Pixel 10 Proの新機能も気になる…」
「結局、10を待つ意味ってあるの？」

Google Pixelシリーズは2025年8月21日にGoogle Pixel 10シリーズを発売することを明言しています。その直前にあたる今の時期は「現行モデルを今すぐ買うか、新モデル発売を待つか」で悩みやすいタイミングです。とくに、すでに完成度の高いPixel 9 Proと、AI機能の進化が期待されるPixel 10 Proのどちらを選ぶべきかは、多くのユーザーにとって重要な判断ポイントとなるでしょう。

そこで本記事では、Pixel 10 Proに関する信頼性の高いリーク情報をもとに、現行のPixel 9 Proとの違いや選び方のポイントを徹底比較します。

※本記事で紹介しているPixel 10 Proの情報は、公式発表前のリークに基づいています。

Pixel 10 Proは、新型Tensor G5チップや次世代AI編集機能「Speak-to-Tweak」、動画対応のマジックエディタ、Qi2による高速ワイヤレス充電など、多方面において強化されると見られています。より先進的な機能を重視する方にとって、有力な選択肢となるでしょう。

一方で、Pixel 9 Proもすでに非常に完成度が高く、安定した処理性能や優れたバッテリー持ち、高評価のカメラ性能を備えています。すでに市場に出回っており、価格面のメリットも含めて、今すぐ手に入れたい方には堅実な選択肢です。

どちらを選ぶかは、あなたの使用スタイルや重視するポイント次第です。本記事を通じて、あなたにとって最適なPixelを見つけましょう。

無印モデルが気になる方は、Pixel10とPixel9の比較記事もご覧ください。

【結論】Google Pixel 10 Pro/XLを待つべき？Pixel 9 Pro/XLを買うべき？

Google Pixel 10 Proを待つべきか、Google Pixel 9 Proをすぐ買うべきかは、使い方や価値観、現在の状況によります。

Googleは毎年最新のAI機能をリリースします。こういったAI機能に魅力を感じるならGoogle Pixel 10 Proを選ぶべきでしょう。

一方で、デザイン・カメラのハード面での性能、ディスプレイ性能はGoogle Pixel 9 Proからほとんど変わらないと言われています。基本性能の満足度は高いので、すぐに買い替えが必要な方はGoogle Pixel 9 Proを選んでも満足度が高いはずです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Google Pixel 10 Pro/XLを待つべき人｜新しいGoogleのAI機能を体験したいなら

Google Pixel 10 Proを待つべき理由は次の通りです。

• 最新のTensor G5チップにより、AI処理の速度・効率が大幅に向上
• Google Pixel 10 シリーズのみが使える新しいAI機能が搭載される
• 手ブレ機能が改良され、快適な動画撮影が可能となる
• Qi2対応により、サードパーティー製のワイヤレス充電器でも15W高速充電が可能に

Google Pixel 10 Proは、Googleの次世代AI体験をいち早く取り入れたい人にとって、非常に魅力的な選択肢です。特に注目されるのが、Pixel 10シリーズ限定で提供されると見られる新しいAI編集機能です。

画像を音声で編集できる「Speak-to-Tweak」や、マジックエディタの動画対応版など、実用性の高い機能が追加されると報じられています。

これを実現するのが、3nmプロセスで製造されたTensor G5チップです。従来よりもAI処理が高速かつ省電力になり、日常の操作や編集がよりスムーズになることが期待されます。

また、動画撮影時の手ブレ補正機能も改良されます。ジンバルのような安定感ある映像がスマホ単体で撮影できるでしょう。

充電面では、新たにQi2規格に対応することで、純正以外の充電器でも最大15Wの高速ワイヤレス充電が可能に。利便性が大きく向上しています。

AI、カメラ、充電機能のすべてを強化したPixel 10 Proは、今後のスマートフォンの使い方を一歩先取りしたいユーザーに最適な1台です。

Google Pixel 9 Pro/XLを買うべき人｜価格と完成度のバランスを重視するなら

Google Pixel 9 Proを買うべき理由は次の通りです。

• 実績あるTensor G4チップ搭載で、AI機能も快適に使える
• 価格が落ち着いており、コストパフォーマンスが高い
• カメラ・ディスプレイ・電池持ちの完成度が高く、実使用での満足度が高い
• 今すぐ買い替えが必要な場合にすぐ手に入る

Pixel 9 Proはすでに発売済みの端末であり、完成度の高さは多くのユーザーやレビューによって裏付けられています。Tensor G4チップによる安定した処理性能に加え、マジックエディタなどのAI機能、優れたバッテリー持続時間や表示品質など、実用性に優れた仕様が魅力です。

現時点でのリーク情報を見る限りでは、Pixel 10 Proのデザインやディスプレイ、カメラ（特にハードウェア面）については、現行モデルからの大幅な変更はない、または小幅なアップデートにとどまるとされています。AIの新機能についてのアップデートが中心となりそうです。

より綺麗な画面でゲームや動画を楽しみたい、カメラ性能にこだわりたいという方にとってはGoogle Pixel 9 Proでも十分満足できるでしょう。

キャリアのGoogle Pixel 9 Proのキャンペーンを使えば、今すぐお得に手に入ります。今買い替えが必要な方やAI機能の進化にあまり魅力を感じない方は、今すぐGoogle Pixel 9 Proを買いましょう。

Google Pixel 10 Pro/XLとGoogle Pixel 9 Pro/XLのスペックの違いを比較

Google Pixel 10 ProとPixel 9 Proの違いをスペック表でまとめると以下の通りです。

項目	Google Pixel 10 Pro/XL （リーク情報を元にした予想）	Google Pixel 9 Pro/XL
カラー	Obsidian、Porcelain、Moonstone、Jade	Porcelain、Obsidian、Hazel、Rose Quartz
本体サイズ	【Pro】152.8 × 72 × 8.6 mm 【Pro XL】162.8 × 76.6 × 8.5 mm	【Pro】152.8 × 72 × 8.5 mm 【Pro XL】162.8 × 76.6 × 8.5 mm
重さ	200g前後（予想）	約199g
ディスプレイ	【Pro】6.3インチ OLED、2856×1280（QHD+） 【Pro XL】6.8インチ OLED、2992×1344（QHD+）	【Pro】6.3インチ OLED、2856×1280（QHD+） 【Pro XL】6.8インチ OLED、2992×1344（QHD+）
輝度	最大約3,000ニト（HBM時 約2,000ニト）	最大約3,000ニト（HDR時 約2,000ニト）
リフレッシュレート	1〜120Hz 可変（LTPO）	1〜120Hz 可変（LTPO）
CPU	Google Tensor G5（3nm、TSMC製、カスタム設計）	Google Tensor G4（5nm、Samsung製）
メモリ	16GB	16GB
ストレージ	128GB／256GB／512GB ※Pro XLは128GBなし	128GB／256GB／512GB ※1TBは日本未発売
アウトカメラ	50MP広角＋48MP超広角＋48MP望遠（光学5倍）	50MP広角＋48MP超広角＋48MP望遠（光学5倍）
インカメラ	42MP デュアルピクセル（AF対応、予想）	42MP デュアルピクセル（AF対応）
バッテリー容量	【Pro】約4,870mAh 【Pro XL】約5,200mAh	【Pro】4,700mAh 【Pro XL】5,060mAh
生体認証	画面内指紋認証＋顔認証	画面内指紋認証＋顔認証
初期OS	Android 16	Android 14
アップデート保証年数	7年間	7年間

Pixel 10 Proのもっとも大きな進化はチップセットがTensor G5になることで、これにより処理性能の向上や発熱の抑制、AI機能の強化が期待されています。

一方で、Google Pixel 9 ProのTensor G4もAI処理性能には長けてるとされており、Pixel 10 Proとほぼ同じ高解像度かつなめらかで明るい性能のディスプレイを搭載。Pixel 9 Proも十分満足できるスペックに仕上がっています。

それぞれのスペックの違いを詳しく見ていきましょう。

Pixel 10 Pro/XLはTensor G5搭載で発熱解消？

Pixel 10 Proには、新世代のチップセット「Tensor G5」が搭載される見込みです。詳細はまだ明らかになっていませんが、この最新チップセットは、Pixel 9 Proで指摘されていた発熱のしやすさの改善に大きく寄与すると期待されています。

Pixel 9 Proでは、高画質の動画撮影や長時間のゲームプレイなど、処理負荷の高い場面で本体が熱を持ちやすく、端末の温度が上がるとパフォーマンスが自動的に抑えられることもありました。

こうした課題に対し、Pixel 10 Proではチップの設計と製造方法が見直され、より発熱を抑えた効率的な構造へと進化すると見られています。製造元がこれまでのSamsungから電力効率に優れるTSMCへと変更される可能性があると報じられており、これが熱制御性能の向上にもつながる見込みです。

もちろん、CPUやGPUといった処理性能そのものの向上も期待されます。Tensorシリーズは同世代のApple製チップやSnapdragonシリーズよりもベンチマークスコアで劣っていたので、どれほどのスコアになるかは注目したいところです。

これらにより、動画撮影やゲームといった高負荷な利用時でも、より安定したパフォーマンスを維持しやすくなるでしょう。

動画やゲームを快適に楽しみたい方、高負荷な作業でも安定動作を重視する方には、Pixel 10 Proは非常に魅力的な選択肢となります。

一方で、SNSやWeb閲覧、写真撮影が中心であれば、Pixel 9 Proでも十分です。価格や用途を考慮しながら、自分に合ったモデルを選びましょう。

Pixel 10 Pro/XLのメモリは変わらず、ストレージは128GBモデルがなくなる？

Google Pixel 10 ProとPixel 9 Proのメモリとストレージを比べると、メモリ容量は変わらない一方で、ストレージラインナップに一部変更が加えられると見られています。

Pixel 10 Proのメモリ（RAM）は、Pixel 9 Proと同じく16GBとなる見込みです。メモリ（RAM）とはデータの一時保管場所のことで、アプリの起動中やマルチタスク処理に関わる重要な要素です。容量が同じであるため、メモリに依存する処理性能に大きな違いはないと考えられます。

一方で、ストレージ構成には変化がありそうです。Pixel 10 Proには128GBモデルが引き続き提供されると予想されていますが、Pixel 10 Pro XLでは128GBが廃止され、256GBからの展開になる可能性があります。

また、1TBモデルの登場も噂されていますが、日本国内ではPixel 9 Proと同様に512GBまでにとどまるとの見方が有力です。

Pixel 10 Pro XLは最小容量が引き上げられることで、価格が上昇し、なるべく割安にXLを使いたいと考えていた方にとってはやや手が届きにくくなるかもしれません。

ディスプレイ性能に大きな差はない

Pixel 10 ProとPixel 9 Proのディスプレイ性能をには大きな違いはないと見られています。

画面サイズはProモデルで6.3インチ、Pro XLモデルで6.8インチと据え置きで、解像度もQHD+級で基本的に同等になる見込みです。いずれも非常に緻密で、文字や画像をシャープに表示できます。アスペクト比は約20:9で、縦に長めの見やすい構成です。

リフレッシュレートは両モデルとも1〜120HzのLTPO可変リフレッシュレートに対応。滑らかなスクロール表示と省電力性能を両立しています。HDR表示や色の忠実度、コントラストも優れており、映像鑑賞やゲームプレイでも高い満足度が得られるでしょう。

輝度については、Pixel 10 Proでは高輝度モード時のピーク輝度がわずかに向上する可能性があるとされています。ただし、Pixel 9 Proの時点で直射日光下でも十分に視認できるレベルで明るいため、体感上の差は小さいかもしれません。

総じて、ディスプレイ体験における両モデルの差はごくわずかであり、日常使用で明確な違いを感じる場面は少ないと考えられます。

新AI機能が搭載予定｜Pixel 10 Pro/XLでもPixel 9 Pro/XLでも同じように使える？

Pixel 10 Proでは、従来よりもさらに高度なAI機能の搭載が見込まれており、従来モデルとは一線を画す体験が期待されています。現時点で有力視されている新機能は以下の通りです。

• Speak‑to‑Tweak：音声で指示することで画像編集ができる新UI。
• Sketch‑to‑Image：手書きのスケッチから高画質な画像を生成する機能。
• Magic Editor for Video：動画内の不要物をAIで除去したり、背景を編集できる機能。
• Pixel Sense：アプリを横断して文脈を理解し、必要な情報を適切なタイミングで提示するオンデバイスAIアシスタント。

これらの機能はいずれも、Pixel 10 Pro限定となる可能性が高いと見られています。理由は、処理の一部がリアルタイムでデバイス内で行われる点や、Tensor G5の性能を前提とした設計がなされているためです。

実際に、Add MeやVideo BoostといったAI機能はPixel 9 Proシリーズ限定で提供されており、Pixel 8以前には展開されていません。ハードウェア性能やクラウドとの連携を前提にした設計が、その理由とされています。

Googleは、技術的に対応可能であると判断された機能については、後日アップデートで旧モデルにも拡張する意向を示していますが、多くの新機能はPixel 10 Pro限定になると考えてよいでしょう。

AI活用を重視するなら、Google Pixel 10 Proを待つのがおすすめです。

Google Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLのデザイン・サイズ・カラーの違いを比較

Google Pixel 10 Proはカラーバリエーションに違いはあるものの、デザインやサイズ感はほとんど同じと見られています。

1つずつ見ていきましょう。

Pixel 10 Pro/XLの新色はムーンストーンとジェイドの予想

Pixel 10 Proでは、新たなカラーバリエーションとして「ムーンストーン」と「ジェイド」が加わる見込みです。海外メディアによるリーク情報によれば、Pixel 10 Proは以下の4色展開になると報じられています。

• Obsidian（オブシディアン）
  黒に近い深いグレートーン。マットで金属感のある仕上がりが、シャープで引き締まった印象を与えます。
• Porcelain（ポーセリン）
  白に近いアイボリーホワイト。わずかにベージュを帯びており、柔らかく上品な雰囲気です。
• Moonstone（ムーンストーン）
  青みを含んだ落ち着いたグレーブルー。控えめながら高級感があり、スマートな印象を演出します。
• Jade（ジェイド）
  淡いピスタチオグリーンにゴールドのフレームがアクセント。やさしく自然体ながら、どこか個性的です。

前モデルのPixel 9 Proでは、ObsidianやPorcelainといった定番色に加え、グリーン系のHazelやピンク系のRose Quartzなども用意されていました。

Pixel 10 Proでは、これら一部を引き継ぎながらも、ムーンストーンやジェイドといった洗練されたニュアンスカラーが加わることで、落ち着きの中に個性を感じさせるラインアップへと刷新される印象です。

Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLのデザインはほぼ同じ

Pixel 10 Proの外観デザインは、Pixel 9 Proとほぼ同一になる見込みです。実はすでにGoogleの公式Webサイトで画像が公開されており、それを見る限りはほぼ同じデザインが採用されていることがわかります。

Pixel 9 Proでは、従来の曲面デザインからフラットなエッジ形状へと刷新され、カメラバーも細長い楕円形に刷新されました。Pixel 10 Proはその路線を踏襲しており、試作機のリーク画像でも、Pixel 9 Proと見分けがつかないほど酷似した外観が確認されています。

素材面では、Pixel 10 ProはPixel 9 Proと同じアルミニウムフレームと前後面Gorilla Glass Victus 2という構成を採用すると見られており、耐久性や質感も共通です。

ただし、Pixel 10 Proでは一部カラーにおいてフレームの仕上げがマット加工に変更される可能性が報じられています。これにより指紋が付きにくく、滑りにくいグリップ感が得られるなど、細かな実用性が向上するかもしれません。

全体としては、Pixel 9 Proの完成度の高いデザインを継承しつつ、ごく一部に質感の違いが加えられたモデルチェンジになると見てよいでしょう。

Pixel 10 ProとPixel 9 Proはサイズ・重量もほぼ同じ

Google Pixel 10 Pro/XLとGoogle Pixel 9 Pro/XLのサイズ・重量の違いを比べると以下の通りです。

Pixel 10 ProとPixel 9 Proの本体サイズはほとんど変わらず、手に持った印象も極めて近いものになると見られます。

Pixel 9 Proの寸法は高さ152.8mm×幅72.0mm×厚さ8.5mmで、重量は約199g。Pixel 10 Proも同じ高さ・幅で、厚みがわずかに0.1mm増した152.8×72.0×8.6mmと見込まれています。

XLシリーズはどちらも高さ162.8mm×幅76.6mm×厚さ8.5mmと変わらない見込みです。

ただし、重量は多少重くなるかもしれません。Google Pixel 10 Proは207gでGoogle Pixel 9 Proの199gより8g増加、Google Pixel 10 Pro XLは約232gでGoogle Pixel 9 Proの221gよりも11g増加の予想です。

もしかしたら、Google Pixel 10 Pro/XLはよりずっしりくる使用感となるかもしれません。

Google Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLのカメラ性能・機能の違いを比較

Pixel 10 ProとPixel 9 Proのカメラ性能・機能を比較すると以下の通りです。

項目	Google Pixel 10 Pro/XL	Google Pixel 9 Pro/XL
広角レンズ	50MP（絞り値 ƒ/1.68） イメージ センサーのサイズ 1/1.31インチ	50MP（絞り値 ƒ/1.68） イメージ センサーのサイズ 1/1.31インチ
超広角レンズ	48MP（絞り値 ƒ/1.7） イメージ センサーのサイズ 1/2.55 インチ	48MP（絞り値 ƒ/1.7） イメージ センサーのサイズ 1/2.55 インチ
望遠レンズ	48MP（絞り値 ƒ/2.8） 光学ズーム 5 倍 超解像ズーム最大 30 倍 イメージ センサーのサイズ 1/2.55 インチ	48MP（絞り値 ƒ/2.8） 光学ズーム 5 倍 超解像ズーム最大 30 倍 イメージ センサーのサイズ 1/2.55 インチ
フロントレンズ	42 MP（絞り値 ƒ/2.2） オートフォーカス機能付き	42 MP（絞り値 ƒ/2.2） オートフォーカス機能付き
AIによる画像編集機能	Speak-to-Tweak 編集マジック（写真・動画） オートフレーム イマジネーション 消しゴムマジック ベストテイク	編集マジック（写真のみ） オートフレーム イマジネーション 消しゴムマジック ベストテイク

Pixel 10 ProはPixel 9 Proとカメラのハード面では進化がないものの、ソフトウェアの面では大きな進化が期待されています。1つずつ詳しく見ていきましょう。

Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLでカメラのハード性能に違いなしの見込み

Pixel 10 Proのカメラ構成は、Pixel 9 Proとほぼ同一になる見通しです。

Pixel 9 Proは、50MPの広角・48MPの超広角・48MPの5倍望遠というトリプルカメラを搭載。広角カメラは大型センサーでOIS対応、超広角はマクロ撮影も可能で、望遠はペリスコープ式の5倍光学ズームに対応しています。

リーク情報によれば、Pixel 10 Proも同じ構成とスペックを引き継ぐとされ、センサーサイズや画角にも変更はない見込みです。前面カメラも、9 Proと同様に42MPの高解像度センサーを採用し、オートフォーカス対応で自撮り性能も健在です。

つまり、Pixel 10 Proのカメラは、ハードウェア面ではPixel 9 Proと実質的に同じ構成になると考えてよいでしょう。カメラのハード面を重視する場合はGoogle Pixel 9 Proで十分満足できるはずです。

Pixel 10 Pro/XLは画像処理性能向上の見込み

Pixel 10 Proは、カメラハードウェア自体はPixel 9 Proと同一構成と見られていますが、SoCが新世代のTensor G5に刷新されることで、画像処理性能が大きく向上する見込みです。

これにより、マルチフレームHDR合成、ノイズリダクション、ナイトモード撮影といった負荷の高い画像処理がより高速かつ高精度になると見られています。

特にPixel 9 Proでも高速だったNight Sight（夜景モード）は、Pixel 10 Proではさらに処理時間が短縮され、より明るくノイズの少ない夜景撮影が可能となる見込みです。

HDR撮影では、より多くのフレームをリアルタイムで合成し、逆光や暗所でも階調の豊かな写真が得られるようになります。ホワイトバランスや露出の精度向上も期待されており、Pixel 10 Proはハード構成が同じでも、ソフト処理で差を生み出すモデルといえるでしょう。

さらに、Tensor G5の冷却設計やメモリ帯域の改善によって、長時間の連続撮影や4K動画録画時の発熱抑制やスロットリング低減にもつながるとされています。これにより、撮影中の安定性や応答速度もPixel 9 Pro以上になる可能性があるのです。

Pixel 10 Proは、カメラハードが据え置きでも、Tensor G5という中核の進化によって実際の撮影体験をワンランク引き上げるモデルになるといえるでしょう。

Pixel 10 Pro/XLは手ブレ補正機能の強化される見込み

Pixel 9 Proと比べて、Pixel 10 Proは動画撮影時の手ブレ補正性能が明確に向上すると見られます。

Pixel 9 Proでは光学式＋電子式手ブレ補正により安定した動画撮影が可能でした。しかし、Pixel 10 Proでは「Gimbal-Level（ジンバル級）」とされる高度な電子式手ブレ補正を新たに搭載する見込みです。

これは専用ジンバル機器を使ったような滑らかさを実現するもので、激しく動きながらの撮影や歩行中の手持ち動画でも、ブレや揺れを極限まで抑えることが可能になると報じられています。

この進化により、Pixel 9 Proでは難しかったシーンでも、Pixel 10 Proなら映画のような滑らかな動画が撮れるようになるはずです。

特に動画性能を重視するユーザーにとっては、Pixel 10 Proを選ぶ理由のひとつになるでしょう。

Pixel 10 Pro/XLは音声でAI編集＆動画もマジックエディタ対応？

Pixel 10 Proでは、Pixel 9 Proで導入された画像生成AI機能がさらに進化し、音声による画像編集やAI編集機能の動画への対応が噂されています。

Pixel 10 Proで導入が噂されているのは「Speak-to-Tweak」と呼ばれる機能です。「写真を明るくして、背景の影を消して」と喋ることでAI画像編集機能が可能になるとされており、タップ操作なしでの写真編集が実現するかもしれません。

さらに注目されるのが、動画編集機能の強化です。リーク情報によれば、Pixel 10シリーズではマジックエディタのようなAI編集を動画にも適用できる可能性があるとされており、動画内の不要な人物や背景を自動で処理する未来的な編集体験が期待されています。

もちろん、Pixel 9 Proで導入された「Add Me」や「Best Take」などのAI編集機能も、Pixel 10 Proで引き続き利用できると見られています。これらはすでに高く評価されている機能であり、Pixel 10 Proでは新機能とあわせて、より幅広く高度な編集体験が可能になるでしょう。

Google Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLのバッテリー・電池持ちの違いを比較

Pixel 10 ProとPixel 9 Proのバッテリー・電池持ちの違いは以下の通りです。

項目	Google Pixel 10 Pro （リーク情報を元にした予想）	Google Pixel 9 Pro
バッテリー容量	【Pro】4,870mAh 【Pro XL】5,200mAh	【Pro】4,700mAh 【Pro XL】5,060mAh
有線充電速度	【Pro】29W 【Pro XL】39W	【Pro】27W 【Pro XL】37W
無線充電速度	Qi2規格:15W Pixel Stand：15W Qi規格：7.5W	Qi2規格：非対応 Pixel Stand：21W（Pro）、23W（Pro XL） Qi規格：7.5W
ワイヤレスリバース充電	対応	対応

バッテリー容量は微増にとどまるものの、SoCの性能向上により電池持ちは改善すると言われています。また、充電速度や対応するワイヤレス充電に違いがあり、どちらかを選ぶかの基準になるかもしれません。

1つずつ詳しく見てきましょう。

Google Pixel 10 Pro/XLのバッテリー容量は微増となる見込み

Pixel 10 Proでは、前モデルのPixel 9 Proからバッテリー容量が約170mAh増加し、約4,870mAhになると見られています。同様にGoogle Pixel 10 Pro XLは5,200mAhとなり、Google Pixel 9 Pro XLの5,060mAhより140mAh増量される見込みです。

Pixel 9 Proはすでに電池持ちの良さで高く評価されています。朝から晩までフルに使ってもバッテリーが十分に持つという使用報告も多いです。実際に、当サイトでGoogle Pixel 9 Proをレビューした結果、3時間YouTubeを流しっぱなしにしても9%しか消耗しないという、電池持ちの良さを確認できています。

Pixel 10 Proはバッテリー容量の微増や新世代の3nmプロセスを採用したSoCによって、待機時や高負荷時の電力効率が改善される見込みです。

電池持ちが少しでもいいスマホが欲しければPixel 10 Proを待つ価値があるでしょう。

Pixel 10 Pro/XLは充電速度がわずかに改良する見込み

Pixel 10 Proでは、有線充電の最大出力が27Wから29Wへ、XLは37Wから39Wへとわずかに引き上げられる見込みです。わずかな強化ではあるものの、充電時間の短縮や発熱の抑制といった面で一定の改善が期待されます。

Pixel 9 Proでは最大27Wの急速充電に対応しており、0%から50%までは約30分で充電可能です。そこからフル充電までの速度は徐々に低下すると言われています。Pixel 10 Proでは、この充電カーブの最適化とSoCの省電力化により、同じ容量でもより効率的な充電が実現できそうです。

一方で、他社ハイエンド機のような50W超の超高速充電には及ばないため、劇的な進化とは言いづらいものの、ユーザー体験の向上に向けた一歩といえるでしょう。なお、Pixel 10 Pro XLは最大39Wに対応するとの情報もあり、さらなる選択肢として注目されています。

Pixel 10 Pro/XLはQi2対応で汎用ワイヤレス充電が強化も、最大出力は15Wに？

Pixel 10 Proでは、新たにQi2規格への対応が予定されており、サードパーティー製のワイヤレス充電器でも最大15Wの高速充電が可能になると見られています。

Qi2は、磁力による位置合わせ機構を備えた新しい規格で、従来のQiと比べて充電効率と安定性が向上するのが特徴です。Pixel 9 Proでは高速ワイヤレス充電を行うためにはPixel Stand（第2世代）が必須でしたが、Pixel 10 Proではより多くのQi2対応充電器で手軽に高速充電が可能になると期待されています。

ただし、Pixel 10 Proでは純正スタンド使用時でも最大出力が15Wに統一される可能性があるとの報道もあり、Pixel 9 Proの21W、XLの23Wからはやや下がることになります。この点については、発売時のGoogleの正式発表を待つ必要があるでしょう。

なお、リバースワイヤレス充電（他デバイスへの給電）機能については、Pixel 10 Proでも引き続き対応が見込まれています。スマートウォッチやイヤホンなどへの給電も、これまで通り行えるでしょう。

Google Pixel 10 Pro/XLとGoogle Pixel 9 Pro/XLの価格比較

Google Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLの価格を比較すると以下の通りです。

リーク情報では、Google Pixel 10 Pro/XLのアメリカ現地価格で据え置きになると言われています。為替の関係で日本での価格も据え置きとなるかは不透明ではありますが、据え置きと考えた場合、Google Pixel 10 Proは159,900円〜、Google Pixel 10 Pro XLは192,900円〜からとなる見込みです。

Google Pixel 10 Pro XLは128GBのラインナップがないため、最低価格はGoogle Pixel 9 Pro XLより15,000円値上げとなる見込みです。256GB同士は同額となると予想さできますが、Google Pixel 10 Pro XLが少し手のだしにくいモデルとなったのは事実でしょう。

auでは乗り換え+2年返却でGoogle Pixel 9 Proは実質69,800円〜、Google Pixel 9 Pro XLは実質79,800円〜で使えます。Google Pixel 10 Pro/XLのキャンペーン内容は不透明なので、今のうちにGoogle Pixel 9 Pro/XLを購入するのもありでしょう。

Google Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLの違い比較まとめ

最後に、Pixel 10 Pro/XLとPixel 9 Pro/XLの主な違いをまとめると以下の通りです。

• チップセット：Pixel 10 Pro/XLは新型Tensor G5を搭載予定で、AI処理性能や電力効率の向上が見込まれる
• AI機能：Pixel 10 Pro/XLでは音声による画像編集「Speak-to-Tweak」や動画版マジックエディタなど、新機能が追加される可能性がある
• カメラ性能：Pixel 9 Pro/XLから大きなハードウェア変更は見込まれていないが、手ブレ補正の強化が噂されている
• 充電性能：Pixel 10 Proは有線充電が最大29Wに引き上げられ、XLモデルでは最大39Wにも対応する見込み
• ワイヤレス充電：Pixel 10 Pro/XLはQi2対応により、サードパーティー製でも15Wの高速ワイヤレス充電が可能になるとされる
• リバース充電：Pixel 10 Pro/XLでも、スマートウォッチやイヤホンへのワイヤレス給電機能は継続される見込み
• デザイン・サイズ：現時点のリークでは大きなデザイン変更はなく、サイズ・外観は9 Pro/XLに近いとされている

これらの違いをふまえると、新しいAI編集機能を使いたい人、より快適な充電環境を求める人はPixel 10 Pro/XLを待つ価値があります。音声操作や次世代ワイヤレス充電など、先進的な体験を重視するなら期待できるモデルです。

一方で、すぐに機種変更したい人や安定したパフォーマンスを重視する人にはPixel 9 Pro/XLがおすすめです。すでに評価の高い完成された1台であり、価格も安定してきているため、コストパフォーマンス重視派にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

ライフスタイルや使い方に合わせて、あなたに最適なPixelを選んでみてください。