株式会社IoTコンサルティング(本社:東京都千代田区、代表取締役:金野 太一)は、格安SIMやスマホの最新情報をお届けするメディア「株式会社IoTコンサルティング コーポレートサイト スマホコラム」にて、携帯会社とポイントサービスが密接に関わる現代の経済圏とユーザーの利用実態を調査しました。
その結果、経済圏人気No,1は「楽天経済圏」でしたが、楽天経済圏ユーザーの楽天モバイル利用率は28.0%と4大キャリアの中で経済圏ユーザーの自社携帯利用率は最下位ということがわかりました。
<アンケート結果>
調査分析:https://economical.co.jp/economiczone-investigation/
集計期間:2025年5月20日~2025年5月21日
対象:インターネットアンケートの男女530人
経済圏に関するアンケート回答者

男性:236人(44.6%)
女性:289人(54.5%)
LGBTQ:5人( 0.9%)
今回のアンケートでは女性の方に多く反応していただきました。
回答者を年代別でみた場合は、以下の通りです。

10代: 2人( 0.4%)
20代: 71人(13.4%)
30代:182人(34.3%)
40代:159人(30.0%)
50代: 96人(18.1%)
60代以上: 20人( 3.8%)
30代から40代を中心に多くの方に回答していただきました。
楽天経済圏が圧倒的な人気を獲得

楽天経済圏(楽天ポイント/楽天カード/楽天市場など):275人(51.9%)
PayPay経済圏(PayPay/PayPayカード/ヤフーショッピングなど): 79人(14.9%)
ドコモ経済圏(dポイント/dカード/dマーケットなど): 61人(11.5%)
経済圏を意識したことがない: 46人( 8.7%)
イオン経済圏(WAONポイント/イオンカードなど): 36人( 6.8%)
au経済圏(au PAY/au PAYカード/au PAYマーケットなど): 26人( 4.9%)
その他: 7人( 1.3%)
「最もよく利用している経済圏は何ですか?」と質問したところ、最も利用者が多かったのは「楽天経済圏」で275人(51.9%)という結果になりました。

ポイント獲得のしやすさ:353人
貯めたポイントの使いやすさ:310人
還元率の高さ:297人
利用できる店舗やサービスの多さ:279人
キャンペーンの頻度: 87人
ポイント有効期限の長さ: 68人
セキュリティや信頼性: 42人
家族や友人も同じサービスを利用している: 39人
ポイント・経済圏を利用していない: 13人
その他: 2人
特定の経済圏を選ぶ理由について(複数回答可)の質問からは、「ポイントの獲得のしやすさ」や「貯めたポイントの使いやすさ」が利用する経済圏に大きく関係していることがわかりました。「利用できる店舗やサービスの多さ」も楽天経済圏が好まれている理由の1つです。

1つの経済圏のみ:173人
2~3つの経済圏:295人
4つ以上の経済圏: 16人
経済圏を意識したことがない: 46人
ただし経済圏は1つと限らず、2〜3つを使い分けている方が多いという結果に。どこで何を買うかでお得な経済圏が変わってくることもあるため、うまく使い分けることが経済圏を攻略するカギとなるでしょう。
楽天の囲い込み戦略に課題| 経済圏利用者の7割が他社携帯

ドコモ:127人(24.0%)
楽天モバイル: 86人(16.2%)
au: 74人(14.0%)
UQモバイル: 51人( 9.6%)
ワイモバイル: 44人( 8.3%)
ソフトバンク: 42人( 7.9%)
ahamo: 28人( 5.3%)
povo: 18人( 3.4%)
LINEMO: 12人( 2.3%)
その他: 12人( 2.3%)
日本通信: 12人( 2.3%)
mineo: 9人( 1.7%)
OCNモバイルONE: 8人( 1.5%)
IIJmio: 7人( 1.3%)
経済圏では楽天利用者が最も多い結果となりましたが、利用中の携帯会社ではドコモが最多となりました。
実際に4大キャリアで経済圏ユーザーの対象となる携帯会社の利用率を調査したところ、以下のような結果になりました。

楽天経済圏の利用者が7割以上も他社携帯を使用している現状は、他の経済圏と比較すると楽天の囲い込み戦略に大きな改善余地があることを示しています。
一方、ポイ活に特化したプランを展開しているauは96.2%、ドコモは82.0%、ソフトバンクは55.7%と、いずれも利用率が高めとなっています。
また、実際に楽天経済圏ユーザーがどの携帯会社を利用しているかを深堀りしたところ、以下のような結果になりました。


楽天モバイル:77人
ドコモ:38人
UQモバイル:32人
au:29人
ahamo:20人
ソフトバンク:15人
ワイモバイル:13人
povo:12人
日本通信: 9人
LINEMO: 6人
IIJmio: 5人
mineo: 5人
OCNモバイルONE: 5人
その他: 3人
J:COMモバイル: 2人
NUROモバイル: 2人
イオンモバイル: 2人
楽天経済圏の利用者のうち、ドコモ系列(ドコモ/ahamo)を利用している方は58人(21.1%)、au系列(au/UQモバイル/povo)を利用している方は73人(26.5%)、ソフトバンク系列(ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMO)を利用している方は34人(12.4%)、MVNO(格安SIM)を利用している方は33人(12.0%)という結果になりました。
通信面での不安やポイ活に特化したプラン展開など、ポイントサービスや経済圏とは別の何らかの理由で楽天モバイルの利用者が離れている可能性がありそうです。
いずれも1つのサービスで完結するのではなく、携帯会社やポイントサービス、日常でのお買い物など、生活全体でその時その時に適した経済圏を利用するのが良いかもしれません。
楽天については、今回の調査結果が示すように大きな成長の余地が残されており、今後の戦略次第ではさらなる囲い込み効果が期待できそうです。
※本アンケート結果を引用する際は、本記事のURLを出典元として記載してください。