2024年7月5日に発売されたSONYの新型ミドルレンジスマートフォン「Xperia 10 VI」。
アスペクト比21:9の縦長なデザインや5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているのが特徴。また日本人が好むようなイヤホンジャックやSDカードスロットも引き続き搭載しており、日常利用にはピッタリな1台に仕上がっています。
ただ本体価格は約7万円と決して安くはありません。この金額を出すならGoogle Pixel8aやAQUOS sense9を購入したほうがいいかな?と思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、実際にXperia 10 VIを使ってわかった良い点と悪い点を紹介しつつ、買うべき人と買わないほうがいい人を解説していきます!(商品貸出:ドコモ)
カメラ作例や電池持ちの計測結果も紹介しているので、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
上位モデルが気になる方はXperia 1 VIのレビューもあわせてご覧ください。
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iPhone16Pro Max (NEW) 233,000円~ | 227,500円~ ↓ 2年返却で 実質94,550円~ | 227,500円~ ↓ 2年返却で 実質94,550円~ | 227,500円~ ↓ 2年返却で 実質94,550円~ |
Pixel9 (NEW) 114,200円~ | 103,200円~ ↓ 2年返却で 実質11,047円~ | 92,200円~ ↓ 2年返却で 実質47円~ | 114,200円~ ↓ 2年返却で 実質22,047円~ |
Pixel9Pro (NEW) 179,900円~ | 168,900円~ ↓ 2年返却で 実質80,800円~ | 157,900円~ ↓ 2年返却で 実質69,800円~ | 174,400円 ↓ 2年返却で 実質86,300円~ |
Pixel9Pro XL (NEW) 199,900円~ | 188,900円~ ↓ 2年返却で 実質90,800円~ | 177,900円~ ↓ 2年返却で 実質79,800円~ | 194,400円~ ↓ 2年返却で 実質96,300円~ |
Pixel9Pro Fold (NEW) 289,800円~ | 278,800円~ ↓ 2年返却で 実質133,800円~ | 267,800円~ ↓ 2年返却で 実質122,800円~ | 284,300円~ ↓ 2年返却で 実質139,300円~ |
Galaxy Z Fold6 (256GB) 269,800円 | 258,800円 ↓ 2年返却で 実質149,800円 | 247,800円 ↓ 2年返却で 実質138,800円 | 264,300円 ↓ 2年返却で 実質155,300円 |
Galaxy Z Flip6 (256GB) 169,800円 | 158,800円 ↓ 2年返却で 実質83,800円 | 147,800円 ↓ 2年返却で 実質72,800円 | 164,300円 ↓ 2年返却で 実質89,300円 |
Galaxy S24 (256GB) 144,800円 | 133,800円 ↓ 2年返却で 実質68,800円 | 122,800円 ↓ 2年返却で 実質57,800円 | 139,300円 ↓ 2年返却で 実質74,300円 |
Galaxy S24 Ultra (256GB) 198,800円 | 187,800円 ↓ 2年返却で 実質88,800円 | 176,800円 ↓ 2年返却で 実質77,800円 | 176,800円 ↓ 2年返却で 実質77,800円 |
iPhone 14 127,900円~ | 116,900円 ↓ 2年返却で 実質22,047円~ | 94,900円 ↓ 2年返却で 実質47円~ | 122,400円 ↓ 2年返却で 実質27,547円~ |
Pixel 8a 80,000円 | 69,000円 ↓ 2年返却で 実質11,047円 | 58,000円 ↓ 2年返却で 実質47円 | 74,500円 ↓ 2年返却で 実質16,547円 |
ちなみにiPhone15(128GB)なら通常価格は131,400円ですが、25ヶ月目に端末を返却すると残価が免除されるため、実質負担金は44,047円。
IoTコンサルティング編集部
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SONY Xperia 10 VIのレビュー評価
結論、SONY Xperia 10 VIを使った評価とメリット・デメリットは以下のとおりです。
2024年7月5日に発売。価格は約7万円。Xperiaの良さであるアスペクト比21:9を維持しつつ、基本性能が向上したXperia 10シリーズの新型モデル。国産スマホでSDカードスロットやイヤホンジャックを搭載しているのが強み。
- アスペクト比21:9で握りやすいデザイン
- Snapdragon 6 Gen 1は日常利用では困らないレスポンス
- 5,000mAhの大容量バッテリーで電池長持ち
- フロントステレオスピーカーのダイナミックレンジが広がった
- SDカードスロット&イヤホンジャック搭載
- 4年間のセキュリティアップデート保証で安心
- 望遠レンズ廃止により最大10倍→最大6倍ズームへ
- カメラ品質が悪く白飛びしやすい
- ストレージ容量の選択肢が128GBしかない
- リフレッシュレート60Hzは物足りない
- 生体認証は指紋のみ | 顔認証はない
- ワイヤレス充電に非対応
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Xperia 10 VIの評価ポイントは、本体重量 約164gという軽さやイヤホンジャック、SDカードスロットなど日本人好みの機能がフル搭載されていることです。ミドルレンジスマホを検討しているなら、ぜひ視野に入れておきたい1台です。
ただ本体価格が約7万円であることを考えると、同価格帯で評価の高いGoogle Pixel8aやAQUOS sense9も選択肢に入れておきたいところです。
まずは、実機に触れてみてわかったXperia 10 VIを買うべき人と買わないほうがいい人をお伝えします。
Xperia 10 VIを買うべき人
イヤホンジャックやSDカードスロットが備わった国産スマホがほしい方にXperia 10 VIはおすすめです。
ワイヤレスイヤホンやクラウドサービスが主流になりつつある今でも、SDカードや有線イヤホンが使えるスマホは貴重です。
イヤホンの充電を気にしながら仕事の会議に参加したくない、写真や動画はSDカードに保存しておきたい、などという方はXperia 10 VIを使いましょう。
アスペクト比21:9の縦長なデザインや約164gの軽さという特徴も持っており、携帯性を重視している方にも刺さる機種となっています。
Xperia 10 VIを買わないほうがいい人
Xperia 10 VIを買わないほうがいい人は、カメラ性能を重視したい方や顔認証、ワイヤレス充電機能を求める方です。
カメラ性能は他のミドルレンジスマホと比較して、出来がよくありません。とくに露出調整がシビアで明暗差が激しいシーンでは白飛びしやすく、画面タップでピントをあわせようとするだけでも白飛びする時があります。
シーンによって写真や動画の仕上がりに大きなムラがあるので、本格的なカメラ撮影をしたい方には向いていない機種です。
また、顔認証やワイヤレス充電に非対応な点も気になります。ライバル機となるPixel8aやAQUOS sense9は顔/指紋認証の両方を搭載、Pixel8aに関してはワイヤレス充電にも対応しています。
Xperia 10 VIに特別なこだわらないなら、同価格帯の他のスマホも選択肢に入れたほうが、後悔のないお買い物ができるかもしれません。
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Xperia 10 VIの基本スペック
Xperia 10 VIの基本スペックを紹介します。
発売日・本体価格
Xperia 10 VIは2024年7月5日に発売されました。SONYストアのSIMフリーモデルのほか、ドコモやau、UQモバイル、楽天モバイル、ソフトバンク、MVNOなどで販売されています。
本体価格はSONY直販で69,300円です。各社ではキャンペーンも実施しており、購入窓口によって価格は大きく変わってきます。
以下の価格表を参考にして、一番お得なところで購入しましょう。
通常価格 | 新規契約 | 乗り換え | 機種変更 |
---|---|---|---|
ドコモ 74,140円 | 74,140円 ↓ 2年後に返却で 実質54,340円 | 63,140円 ↓ 2年後に返却で 実質43,340円 | 74,140円 ↓ 2年後に返却で 実質54,340円 |
UQモバイル 74,800円 | 63,800円 ↓ 2年後に返却で 実質28,790円 | 52,800円 ↓ 2年後に返却で 実質17,790円 | 74,800円 ↓ 2年後に返却で 実質39,790円 |
au 74,800円 | 63,800円 ↓ 2年後に返却で 実質28,790円 | 52,800円 ↓ 2年後に返却で 実質17,790円 | 69,300円 ↓ 2年後に返却で 実質34,290円 |
楽天モバイル 68,900円 | 68,900円 | 68,900円 | 68,900円 |
ソフトバンク 69,120円 | 69,120円 ↓ 2年後に返却で 実質24円 | 69,120円 ↓ 2年後に返却で 実質24円 | 69,120円 ↓ 2年後に返却で 実質24円 |
IIJmio 69,300円 | 69,300円 | 44,800円 | 69,300円 |
mineo 68,640円 | 68,640円 | 68,640円 | 68,640円 |
SONY公式 69,300円 | 実質52,300円 | ||
・2年後に端末返却で17,000円免除 |
スペック一覧
Xperia 10 VIのスペック一覧は、以下のとおりです。
Xperia 10 VIのスペック | |
---|---|
高さ | 約155mm |
幅 | 約68mm |
厚さ | 約8.3mm |
重量 | 約164g |
カラー | ・ブルー ・ブラック ・ホワイト |
アウトカメラ | デュアルカメラ 【広角】 約:4,800万画素 光学式手ブレ補正 1/2.0型イメージセンサー 【超広角】 約800万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
SDカード | 最大1.5TB対応 |
ディスプレイ | 約6.1インチ 有機EL Full HD+ |
アスペクト比 | 21:9 |
リフレッシュレート | 60Hz |
輝度 | 非公開 |
CPU | Snapdragon 6 Gen 1 |
バッテリー | 5,000mAh |
防水・防塵 | IPX5/IPX8・IP6X |
生体認証 | 側面の電源ボタン指紋認証 |
スピーカー | フロントステレオスピーカー |
イヤホンジャック | あり |
アップデート | 最大2回のOSバージョンアップ 4年間のセキュリティアップデート |
前作Xperia 10 Vからの主な変更点はCPU・望遠レンズの有無・SDカードの対応容量の3つです。
CPUはSnapdragon 695 5G→6 Gen 1へ、SDカードの対応容量は最大1TB→最大1.5TBへ向上しています。
Xperia 10 Vで搭載されていた望遠レンズについては、Xperia 10 VIでは廃止されています。
Xperia 10 VIはマイナーアップデートにとどまり、部分的にスペックダウンしているところもあるので購入する方はよくチェックしておきましょう。
ここからはXperia 10 VIを実際に使ってわかったメリットとデメリットをお伝えしていきます。
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Xperia 10 VIを使ってわかった6つの気になる点(デメリット)
Xperia 10 VIを使ってわかったデメリットは、以下の6つです。
望遠レンズ廃止により最大10倍→最大6倍ズームへ
Xperia 10 VIは広角と超広角のデュアルカメラ構成です。前作10 Vで搭載されていた望遠レンズは廃止されました。
これにより、最大ズーム倍率が10倍から6倍に下がっています。
IoTコンサルティング編集部
遠くの被写体を撮ることが多い方には残念な変更点だと言えます。
もちろん10倍ズームまでいくと画質は粗くなります。ただ、記録として残しておくぶんには問題ない画質です。
例えば動物園などで柵越しに遠くの動物を撮りたいといったシーンでは、望遠レンズで大きく撮れたほうが気分は上がるでしょう。
どんなシーンを撮影するかによって望遠レンズの要否は変わってきますが、個人的には望遠レンズの廃止は気になりました。
カメラ品質が悪く白飛びしやすい
Xperia 10 VIのカメラ性能はミドルレンジスマホのレベルとしては低いなと感じました。
日中の撮影では光の加減で写真の仕上がりにムラがあり、日差しの強いシーンが苦手なのかなという印象です。
とくにカメラのプレビュー画面で被写体をタップしてピントをあわせようとすると、すぐに白飛びしてしまうのが気になりました。逆に屋内や暗いシーンでの撮影のほうが得意なのかなという感じがします。
カメラ性能にこだわる方だと不満を感じる部分かもしれません。スマホで本格的な撮影を行いたいなら上位モデルのXperia 1 VIを買うか、スマホとは別に一眼レフを持っておくと良いでしょう。
ストレージ容量の選択肢が128GBしかない
ストレージ容量の選択肢が128GBしかないこともXperia 10 VIのデメリットです。実際にはOSやプリインストールされているアプリもあるので、使用できるのは100GB程度。
microSDカードが使えるとは言え、SDカードも別売りです。単純に本体容量の大きいスマホがほしいという方もいるでしょう。
とくに最近は1つ1つのアプリ容量も大きいですし、4K動画も長時間撮ればすぐに容量がいっぱいになってしまいます。
最低でも256GBはほしかったというのが正直な感想です。
リフレッシュレート60Hzは物足りない
Xperia 10 VIのリフレッシュレートは60Hzです。
リフレッシュレートとは、1秒間に描写される画像の枚数であり、数字が高ければ高いほど、滑らかな映像やスクロールを味わえます。
60Hzでもぎこちなさを感じることはありませんが、90Hzや120Hzなどの高リフレッシュレートに慣れてしまっていると物足りないかもしれません。
IoTコンサルティング編集部
筆者は普段120Hz対応のスマホを利用しているので、Xperia 10 VIを使ったときは違和感がありました。
ライバル機となりうるGoogle Pixel8aやAQUOS sense9のリフレッシュレートは120Hzなので、Xperia 10VIにはもう少し頑張ってほしかったですね。
生体認証は指紋のみ | 顔認証はない
Xperia 10 VIで利用できる生体認証は指紋のみです。顔認証は非対応なので注意してください。
指紋認証のセンサーは本体側面の電源ボタンと一体型になっています。右手の親指をスッと添えたところにあるので、自然な流れで画面ロック解除が可能です。
画面保護フィルムの影響を受けることもないので、ストレスなく使える点は良いと思います。
ただし、指が濡れていたり乾燥していたりすると認証が通らないときがあります。そんな時に顔認証もあれば便利だなと思いました。
Google Pixel8aやAQUOS sense9は指紋と顔の両方の生体認証が使えるので、Xperiaもそろそろ搭載してほしいところではありますね。
ワイヤレス充電に非対応
Xperia 10 VIはワイヤレス充電に非対応です。充電する際は有線で行う必要があります。
有線だと充電器を頻繁に抜き差しするので充電口を傷めてしまわないか心配になります。またワイヤレス充電のほうが楽なので個人的には対応してたほうが嬉しいですね。
同価格帯のスマホでもワイヤレス充電に対応している機種はあるので、Xperia 10 VIにも搭載してほしかったというのが正直な感想です。
とくに有線での充電に困っていないなら気にしなくても良いでしょう。
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Xperia 10 VIを使ってわかった6つの良い点(メリット)
続いてXperia 10 VIを使ってわかったメリットを6つお伝えします。
アスペクト比21:9で握りやすいデザイン
Xperia 10 VIは従来のアスペクト比21:9を継承した縦長なデザインが特徴です。横幅は約68mmと細身なので握りやすく片手操作しやすいのが高評価です。
上位モデルにあたるXperia 1 VIはアスペクト比を21:9→19.5:9と予想外な変更を加えてきました。しかし、Xperia 10 VIは”Xperiaの良さ”をそのまま引き継いでくれているのが嬉しいですね!
重量は約164gで従来モデルと比較すると重くなっているものの、他メーカーのスマホと比較するとかなり軽い部類に入ります。
IoTコンサルティング編集部
コンパクト&軽量なスマートフォンはかなり貴重!
ズボンのポケットにもすっぽり収まります。
全体デザインは以下のとおり。
前面のベゼル(黒い部分)上にはパンチホール型のインカメラを搭載。背面にはデュアルカメラを搭載しており、SONYとXperiaの文字が刻まれている。
左側面にはSIM&SDカードスロット、右側面には音量調節ボタンと指紋認証一体型の電源ボタンを搭載。カメラの出っ張りはキャッシュカード約1枚分。
本体上部にはマイクとイヤホンジャック、下部にはマイクと充電口(Type-C)を搭載。
全体的にスタイリッシュでかっこ良いデザインに仕上がっています。背面はマット素材を採用しておりサラサラしているのが特徴です。
ブラックは指先の油が付くと目立ちやすいのでケースを装着して使うのが良いでしょう。ブラックのほか、ホワイトとブルーが展開されているので、どの世代も手に取りやすいかなと思います。
Snapdragon 6 Gen 1は日常利用では困らないレスポンス
Xperia 10 VIはCPU「Snapdragon 6 Gen 1」を搭載しています。Antutuベンチマークの総合スコアは約57万点で日常利用では困らないレベルのパフォーマンスです。
以下はAntutuベンチマークの計測結果です。
- 総合スコア : 570,407点
- CPUスコア(スマホ全体の処理性能) : 196,832点
- GPUスコア(グラフィック性能) : 110,943点
- MEMスコア(メモリ/ストレージの読み書き性能) : 130,777点
- UXスコア(操作性能) : 131,855点
※3回計測したスコアの平均
ネットサーフィンやSNS、動画視聴、マップなどは問題なく利用可能。ゲームも軽いものなら十分楽しめます。ただ、たまにタップしてからの動作がワンテンポ遅れるときがあるのは気になります。
ミドルレンジなら妥当な性能かもしれませんが、約7万円の機種代金を支払うならAntutuベンチマーク約100万点を叩き出すGoogle Pixel8aを買ったほうが満足度は高いかもしれません。
あくまで日常利用なら困らないレベルということを覚えておきましょう。
5,000mAhの大容量バッテリーで電池長持ち
Xperia 10 VIは5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、1日安心して利用できる電池持ちです。
公式サイトによれば、CPUの進化により動画連続再生時間は前作のXperia 10 V比で約10%向上しているとのこと。
使い方次第ではフル充電で2日は電池が持つでしょう。ある程度ヘビーな使い方をしても問題なさそうなので、モバイルバッテリー不要で1日過ごせそうです。
実際にXperia 10 VIの充電が100%の状態からYouTubeを3時間視聴した場合の電池の減り具合も計測してみたので、あわせて参考にしてみてくださいね。
フロントステレオスピーカーのダイナミックレンジが広がった
Xperia 1 VIはフロントステレオスピーカーを搭載しています。
本体を横にした時にスピーカーが左右にくるようになっているので、バランスよく心地よい音が楽しめます。またスピーカーはディスプレイ側に配置されているので、SONYならではの迫力のあるサウンド体験が可能です!
前作のXperia 10 Vよりも低音から高音までしっかり強化されている印象です。普段からスマホのスピーカーで音楽や映画鑑賞をする方でも満足できるでしょう。
SDカードスロット&イヤホンジャック搭載
SDカードスロットやイヤホンジャックを搭載したスマホは減りつつありますが、いまでも根強い人気がある機能の1つです。
そんな日本人が好むSDカードスロットやイヤホンジャックはXperia 10 VIでも引き続き搭載されています。2つの機能を搭載したスマホは非常に貴重。ほかのメーカーだと国産スマホのXperiaのほか、AQUOS、arrowsくらいでしょう。
SDカードは最大1.5TBまで対応しているので、写真や動画、その他データをたっぷり保存することができます。本体容量128GBでは足りないという方は、別途SDカードを用意しておくと良いでしょう。
イヤホンに関しては有線でもワイヤレスでもハイレゾ相当の音質が楽しめるので、音質にこだわりたい方にもおすすめです。有線イヤホンなら充電を気にせず利用できる点がメリットです。
例えば仕事の会議などでイヤホンの電池持ちを気にしたくない方にも嬉しい仕様となっています。
4年間のセキュリティアップデート保証で安心
Xperia 10 VIは最大2回のOSバージョンアップと4年間のセキュリティアップデートに対応しました(発売されたタイミングから起算)。
前モデルのXperia 10 Vではセキュリティアップデートが3年間だったため期間が1年延びています。
「アップデートができない=端末が使えなくなる」というわけではありませんが、同じ端末を安心して長く使っていきたいと考えているユーザーにとっては保証期間が長いのは嬉しいですね。
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Xperia 10 VIのカメラ性能をレビュー
カメラ性能はあまり期待できません。屋内や暗いシーンでの撮影は良好ですが、日差しの強いシーンでは白飛びが気になります。同じような価格帯でカメラ性能も求めるならGoogle Pixel8aを買ったほうが満足度は高いかもしれません。
Xperia 10 VIのカメラ性能は以下のとおり。
Xperia 10 VIのカメラ性能 | |
---|---|
アウトカメラ | 広角 : 26mm撮影時4,800万画素/F値1.8 広角 : 52mm撮影時1,200万画素/F値1.8 1/2.0型イメージセンサー 超広角 : 800万画素/F値2.2 |
インカメラ | 800万画素/F値2.0 |
動画性能 | 4K撮影 : 30fps 1080p撮影 : 30/60fps スローモーション撮影 |
Xperia 10 VIは広角と超広角のデュアルカメラ構成です。16mm・26mm・52mmの3つの焦点距離での撮影が可能で、有効画素数は超広角時(16mm)が800万画素、広角時(26mm)が4,800万画素、広角時(52mm)が1,200万画素です。
前作10 Vで搭載されていた望遠レンズは廃止されているので注意してください。望遠時は画質劣化のない光学2倍相当のズーム撮影が可能。AI超解像ズームは最大6倍まで対応しています。
またXperia 10 VIには色合いを簡単に変えられるクリエイティブルックも搭載されているので、同じ風景でも全く雰囲気の違った写真を撮ることができます。
ここからはXperia 10 VIのカメラ性能を作例を交えながら紹介していきます。
Xperia 10 VIのカメラで撮った作例
日中の作例
撮影した日の天候は晴れだったこともあり、明るく綺麗な写真が撮れました。色味も忠実に再現できている印象です。
光学2倍相当ズームなら被写体を大きく撮影しても画質劣化なく収めることができます。
1つ気になった点としては、明暗差の激しいシーンでは明るい部分が白飛びしやすい傾向にあることです。とくに画面をタップして被写体にピントをあわせようとすると、すぐに白飛びします。
明るさ調整が非常にシビアなので、その点は残念だなと思いました。
超広角での撮影においては広角よりも解像感は落ちるものの、明るく撮れているのがわかります。景色に迫力を出したいときは超広角での撮影が便利です。
またXperia 10 VIには「ぼけ」モードも搭載されています。いわゆるポートレートモードで被写体を際立たせて背景をぼかした写真撮影が可能です。
ぼけの強弱は撮影画面のスライダーで簡単に調整することができます。ただし、被写体認識はシビアな印象で仕上がりに若干の不自然さがあるような気がします。
動物・鳥の作例
動物や鳥の撮影も綺麗に撮ることができます。馬の毛並みや鳥の羽根などの細かな部分の描写力はそこまで高くありませんが、記録として残しておくには十分な性能です。
亀の甲羅が白飛びしかけているのは気になります。
ご飯(メシ)の作例
ご飯撮りはどうでしょうか。
照明等の関係もあるかもしれませんが、個人的にはあまりメシウマな写真が撮れたとは思いません。
SNS映えするような写真を撮影するには不向きかもしれません。
暗所の作例
暗所撮影はミドルレンジスマホとしては、比較的よく撮れている方かなと思います。解像感も高く記録として残しておくには十分な性能です。ある程度の明るさがあれば綺麗に撮れます。
細かな点をみるとライトアップされているところのモヤッとした写りは気になりますが、許容範囲といっても良いでしょう。
ズーム撮影の作例
▼日中
▼暗所
日中も夜も光学2倍相当ズームで綺麗な写真撮影が可能です。3倍ズームだとやや粗さは気になるものの、スマホ画面でみるだけなら十分使えそうです。
最大6倍ズームになってくると目にみえて粗さがわかるので、実用的ではなさそうです。とくに暗所でのズーム撮影では照明周りのモヤッとした感じが気になります。
動画撮影
4K 30fpsで動画撮影を行ってみました。
解像感が優れており、全体的には綺麗な動画が撮れたかなと思います。
ただ、2つ気になる点があります。
1つ目は手ブレです。手持ちでの撮影だったのですが、上下の手ブレは結構気になりました。手ブレを抑えた動画撮影を行いたいならジンバルが必要かなと思いました。
2つ目は白飛びです。木の葉や花、噴水の水などの色味は非常に綺麗なのですが、空は完全に白飛びしており、曇っているかのような動画になってしまったのは残念ですね。
Xperia 10 VIはシーンによって写真や動画の仕上がりに大きなムラがあるので、そこがなければより撮影が楽しくなるかなと思いました。
「クリエイティブルック」で同じ被写体でも全く違う雰囲気に
Xperia 10 VIのカメラには色味を9種類から選べる「クリエイティブルック」があります。スタンダードのほか、「Apua」「Bright」「Cherry」「Daily」「Film」「Natural」「Nostalgic」「Pure」「Vivid」から自分好みの色味を選択できるので、同じ被写体でも全く違う雰囲気の写真に仕上げることができます。
実際の色味は以下のとおり。
ピンク色の花を撮影してみましたが、雰囲気がガラッと変わるのがわかるかと思います。例えばVivitでは色彩が鮮やかですが、Nostalgicではややくすんだ色で懐かしさを感じさせる仕上がりになっています。
このようにXperia 10 VIではさまざまな雰囲気の写真を手軽に撮れるので、シーンに応じて色味を変えてみると、よりカメラの面白さが実感できるでしょう。
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【おまけ】Google Pixel8aのカメラ作例
「カメラ性能はちょっとこだわりたいな」「でもXperia 10 VIのカメラ性能は微妙そうだし…」という方はGoogle Pixel8aも視野に入れてみると良いでしょう。
Pixel8aは6,400万画素の広角カメラと1,300万画素のデュアルカメラを備えており、最大8倍の超解像ズームが可能です。
Pixel8aが手元にあるので、おまけでいくつかカメラ作例を紹介します。
Pixel8aは全体的に解像感が高く、ミドルレンジとしてはマクロ域から望遠域まで綺麗に写真が撮れる印象です。望遠レンズは搭載していないものの、超解像ズームによるAI補正が凄まじく、最大8倍ズームで撮影しても綺麗に仕上げてくれます。
また、CPUはAntutuベンチマーク100万点超えの上位モデルと同じ「Tensor G3」を搭載しており、サクサクしたレスポンスで快適に利用できます。
イヤホンジャックやSDカードスロットはなくても良いという方は、ぜひPixel8aをチェックしてみてくださいね!Xperia 10 VIとほとんど価格差はなく、キャンペーンを利用すれば実質24円~購入できます。
Xperia 10 VIのバッテリー性能を検証
peria 10 VIのバッテリー容量は5,000mAhです。フル充電の状態で動画視聴やネットサーフィンなどをしても、電池残量は十分残っていて1日は安心して利用できます。使い方次第では2日は持つでしょう。
公式サイトによれば、CPUの進化により動画連続再生時間は前作のXperia 10 V比で約10%向上しているとのことです。
実際にXperia 10 VIの充電が100%の状態からYouTubeを3時間視聴した場合の電池の減り具合を計測してみましたので、結果をご覧ください。
YouTubeを3時間視聴した場合の検証結果
結果、3時間で12%、1時間あたり2~5%の電池が減ることがわかりました。ライバル機のPixel 8aと良い勝負です。
0時間 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | |
---|---|---|---|---|
Xperia 10 VI | 100% | 98% | 93% | 88% |
Pixel 8a | 100% | 97% | 92% | 87% |
仮に通勤電車でYouTubeを3時間視聴した場合でも残りの88%は他の用途に利用できます。
外回りの仕事や旅行などで外出時間が長くなる場合でも、モバイルバッテリー不要で1日過ごせそうです。
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Xperia 10 VIの評価ポイントはイヤホンジャックと軽さ
Xperia 10 VIを実際に使ってみた総合評価は5点満点中 3点です。
全体的な性能を考えると、本体価格 約7万円は少し高いお買い物かなと思いました。とくにカメラ品質は納得のいくレベルではなく、カメラ性能も重視したい私にとっては少し物足りませんでした。
CPU性能ももう少し頑張ってほしかったというのが正直な感想です。人に勧めるならGoogle Pixel8aを推すと思います。
もちろん悪いところばかりではありません。SDカードスロットやイヤホンジャックなどの日本人好みの機能を搭載している点、握りやすく片手操作しやすい縦長なデザイン、約164gという軽さは非常に魅力的です。電池持ちも良いため、外出時間が長くなるときでも1日安心して使えるのは良いなと思いました。
あなたがスマホに何を求めるかで満足度は大きく変わってくるはずです。本記事を参考に、自分にあったスマホを購入してみてくださいね。
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